官能小説!(PC版)

男恋。?

[3594]  ちほ  2008-03-09投稿
 
俺は知ってる。
タクのかっこよさを。
スポーツしてるあいつが一番かっこいいんだ。

タクとは、中学の時から友達だ。たくましい背中と筋肉。イケメンで背が高い。完璧じゃないか。

それに比べ、俺は昔から不良で、背は高いが、怖いせいか人には好かれない。
そんな俺は、タクに惚れた。バスケしてる時の真剣な目と、汗を流すタクが好きだ。
毎日近づく女子らに嫉妬してた。『好き』が溢れすぎて、もう止まらない。

…だから。


「カナヤ、俺先生とこいかなきゃなんねぇんだけど」

…タクを会議室に呼び出した。タクはパイプイスに座って俺をまっすぐみてる。

「タク、彼女いる?」

「はあ?」

タクは呆れたように聞き返す。かまわずつづけた。

「彼女、いるか聞いてんの」

「カナヤには関係ねぇだろ」

高校に入ってから、俺に冷たいタク。許さねー、傷つくんだぞタク。

「関係ある」

「ねぇ」

「ある」

「…しつけ―な。あ―、いるいる、いるよ」

「別れろ」

「はぁ―?カナヤどうしたのお前」

「俺、お前が」

「もう俺、行くわ」

「―っ!!!まてよっ!!!」

俺は立ち上がったタクの腕をひっぱり、地面に倒した。

「いって―…なんなんだよお前さ…マジで」

俺はタクを押し倒したまま、目をみた。まっすぐ、タクよりも。


「俺、タクが好きだから」

もう知らねー。どうなっちまっても。
十分我慢したし、ご褒美くれよな。タク?

  


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