新入り! 3
「そんなに怖がらないで。とりあえず電気つけなよ」
視界がぱっと明るくなり、彼の顔がよく見えてくる。
「ぁ……ありがと…ございます」
かっこいい。
今度は恐怖ではなく、照れてきた。
お姉ちゃんは顔を見たから照れたのか。
彼はテーブルに座って飲みなよと促してくれた。
「俺も寝つけなくてさ。雪帆ちゃんは今年から高校?」
「あ!はい、そう、そうです」
緊張する。
水を飲まなければ。
「まだ中学生らしくて、良いね。ウチの高校はもう、化粧ばっかり上手な女子が多くてさ」
(中学生らしくて良い??ロリコンかな…)
私たち双子は未だに映画館は小学生料金で入れるほど童顔だ。
「俺は今年で高二だから先輩だな」
「えっ!?…いっこ上なだけなんですか!大学生くらいかと…」
「ん、ああ。ヒゲ剃らないとちょっと老けて見えるか、失敗だったな」
「い、いえ!その…」
品定めされるようにじろじろ見られている。
だいたいパジャマ姿を見られているわけだから普通に考えて恥ずかしい。
あっちは私服。
あっちと言えばまだ名前を聞いていない。
「あの、椎原(シイハラ)さんて…下のお名前は?」
「言ってなかった?ごめん、ごめん。真琴、マコト」
自分の名前の付いたお箸を食器棚から持ってきてくれた。
¨真琴¨
「つってもお袋と俺しか住んでないからこんな名前入りの意味無いけどな」
「…マ…コトさん」
「普通に真琴でお願い」
「真…琴」
「先輩とか堅苦しいのも無しで。気楽にやろう」
真琴は言い残して戻って行った。
「なんか好きになれない…」
水を飲み干して私は部屋に戻った。
視界がぱっと明るくなり、彼の顔がよく見えてくる。
「ぁ……ありがと…ございます」
かっこいい。
今度は恐怖ではなく、照れてきた。
お姉ちゃんは顔を見たから照れたのか。
彼はテーブルに座って飲みなよと促してくれた。
「俺も寝つけなくてさ。雪帆ちゃんは今年から高校?」
「あ!はい、そう、そうです」
緊張する。
水を飲まなければ。
「まだ中学生らしくて、良いね。ウチの高校はもう、化粧ばっかり上手な女子が多くてさ」
(中学生らしくて良い??ロリコンかな…)
私たち双子は未だに映画館は小学生料金で入れるほど童顔だ。
「俺は今年で高二だから先輩だな」
「えっ!?…いっこ上なだけなんですか!大学生くらいかと…」
「ん、ああ。ヒゲ剃らないとちょっと老けて見えるか、失敗だったな」
「い、いえ!その…」
品定めされるようにじろじろ見られている。
だいたいパジャマ姿を見られているわけだから普通に考えて恥ずかしい。
あっちは私服。
あっちと言えばまだ名前を聞いていない。
「あの、椎原(シイハラ)さんて…下のお名前は?」
「言ってなかった?ごめん、ごめん。真琴、マコト」
自分の名前の付いたお箸を食器棚から持ってきてくれた。
¨真琴¨
「つってもお袋と俺しか住んでないからこんな名前入りの意味無いけどな」
「…マ…コトさん」
「普通に真琴でお願い」
「真…琴」
「先輩とか堅苦しいのも無しで。気楽にやろう」
真琴は言い残して戻って行った。
「なんか好きになれない…」
水を飲み干して私は部屋に戻った。
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