あの朝に…6
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花びらが舞い散る、私は家を飛び出した雨の中傘も持たず、ひたすら走った。
駅に着いたが、鞄は家で何も持っていない…ただポケットの携帯だけがブーブーブーっと何度も震える、着信は全て家からだ。
ベンチに座ると涙が溢れてきた。雨とも涙ともわからないそれを拭おうとしたら掌に数箇所血がにじんでいた。さっきバラを握り締めたとき刺さったのだろう。その傷を見て、あの母の顔を思いだしボロボロ涙がこぼれた。
自暴自棄になり出会い系で今日の宿を確保しようと考え書き込んだ…
[誰か、今夜泊めて下さい!]
…続く
花びらが舞い散る、私は家を飛び出した雨の中傘も持たず、ひたすら走った。
駅に着いたが、鞄は家で何も持っていない…ただポケットの携帯だけがブーブーブーっと何度も震える、着信は全て家からだ。
ベンチに座ると涙が溢れてきた。雨とも涙ともわからないそれを拭おうとしたら掌に数箇所血がにじんでいた。さっきバラを握り締めたとき刺さったのだろう。その傷を見て、あの母の顔を思いだしボロボロ涙がこぼれた。
自暴自棄になり出会い系で今日の宿を確保しようと考え書き込んだ…
[誰か、今夜泊めて下さい!]
…続く
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