一週間の使用人 5
「………真矢…。」
しまった…困らせた
「ぁ…ごめん!
今の忘れて、俺何言ってんだろ…寝ぼけてたかもな。」
俺は焦って取り繕った。
「真矢…?」
「ホントにごめん、急に……気にしないで!
俺、もうご飯いいや…
ありがとな。
じゃあ部屋に戻るから。」
馬鹿だなぁ…何やってんだ
勘違いだよ
「真矢!……待って下さい」
「ゴメンゴメン!ホントになんでもないんだ!」
俺は逃げるように
部屋を出ようとした。
「真矢!」―グイッ
俺の手首を睦月が握って
そして引っ張られた
「だからっ!わすれ――…」
一瞬、何がおこっているかわからなかった。
けどすぐに分かった。
今、俺の口は睦月の口によって、塞がれていた。
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