ピッチャー・イン・ナイター
雄次郎は、離れたテーブルから、直哉をしばらく見ていた。
近くで、2年生の女生徒達が、ヒソヒソ声で話している。
「やっぱ直哉、かっこいいよねェー?シュッとしてるとことかさぁ」
「ってーか、笑い顔がめっちゃ可愛いよね!カッコカワイイって感じぃ?」
直哉は、後輩からも年下に見られるほどの童顔で、全校の女子が彼を狙っている、と噂されたほどだ。
そして、直哉は、場の空気を和ませる存在だった。
彼が来るまでにイザコザがあり、妙な空気があっても、彼の笑顔1つで立ち消えになる。
その為か、直哉は女子だけでなく、男子達からの人気も絶大だった。
雄次郎は、自分が直哉に、先輩として、軽い友達感覚で接していると思っていた。
ただ、こうして直哉の笑顔を見るたびに
(ナオのやつ、やっぱ笑ってる時が一番いいな・・・線が細いから、どっか女っぽいんだよなぁ、あいつって・・・)
そう思わずにいられなくなる。
そんな自分がいることを、薄々気付いてはいた。
しかし、雄次郎は、自分がそんな人間だと認めたくはなかったーーーー
近くで、2年生の女生徒達が、ヒソヒソ声で話している。
「やっぱ直哉、かっこいいよねェー?シュッとしてるとことかさぁ」
「ってーか、笑い顔がめっちゃ可愛いよね!カッコカワイイって感じぃ?」
直哉は、後輩からも年下に見られるほどの童顔で、全校の女子が彼を狙っている、と噂されたほどだ。
そして、直哉は、場の空気を和ませる存在だった。
彼が来るまでにイザコザがあり、妙な空気があっても、彼の笑顔1つで立ち消えになる。
その為か、直哉は女子だけでなく、男子達からの人気も絶大だった。
雄次郎は、自分が直哉に、先輩として、軽い友達感覚で接していると思っていた。
ただ、こうして直哉の笑顔を見るたびに
(ナオのやつ、やっぱ笑ってる時が一番いいな・・・線が細いから、どっか女っぽいんだよなぁ、あいつって・・・)
そう思わずにいられなくなる。
そんな自分がいることを、薄々気付いてはいた。
しかし、雄次郎は、自分がそんな人間だと認めたくはなかったーーーー
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