別宅の愛人〜?
お父様と菜月は、開演ギリギリに花道の指定座席に座った同時に幕が上がった。一弥は、神無月で仕立てた着物を身に纏い、舞踊る姿…。観客から、「葉月一弥!一弥さーん!葉月!」と声援が飛ぶ。盛りに盛り上がっている。決めポーズで凛々しくて格好良く決める一弥。菜月は、年甲斐も無く、一弥さんに「ポッー」となった。見所の最後の決めポーズで一弥は、菜月の瞳を見つめながらバッシと決めた。菜月は、「なんて格好いいの!素敵な方なんだろう。」一瞬にして、魂が吸い取られていくように心を奪われてしまった。帰りの際、一弥が握手をしながら、神無月親子と親しく会話をしていた。特に菜月に対して、冷たい視線を感じる。「あの人何なの?」「一弥の何?」贔屓や取り巻きの嫉妬や妬みの敵意さえ感じる視線。また「何を話しているの?」と聞き耳を立てながら様子を伺いに来る。菜月は、想った。「なんて感じが悪い方々なの!これじゃ一弥さんが気の毒…。」菜月は、自分自身の身の振り方に、一弥さんや一般のファンの方々に迷惑を欠けないように気配りをしようと決意した。
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