王様と白猫 6
「ありがとう…ごめんな、
送ってもらって」
「いいよ。俺が送りたかっただけだから…………じゃあ戻るよ」
「ありがとう。」
部屋に戻ると
夕日が差し込んでた。
窓を開けると
すごく眺めがよかった。
なんかいろいろあるけど、この世界は、前の世界とは別なのか…?
夢でも見てるのかな…
…ここにいていいのかな
「…考え事か?」
「!!!」
王様が耳元でそっと囁いた
「ハハハッ」
「…すみません、帰って来られた事に気づかなくて」
「そんなことより、何考えてたんだ?」
「…何故、王様は…こんな
どこから来たか分からないような人間を置いてくれているんですか…?」
「そんなことか。
俺にお前が必要になるだろうと思ったからだ。」
「……。そんな、まだ本当にそうなるかどうかも分からないのに…。」
「必ずそうなる。
…お前も俺が必要になる」
やっぱりどの王様も
強情だ。
必要になって、必要になるなんて…そんな訳がない…
「お前、信じてないだろ?」
「そんなの、当たり前です」
「なら、少し信じてもらおうか…。」
「えっ………………―」
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