堪えられない…?詩織の場合
「えっと…あった!」
門崎詩織は冷房の効いた図書館で一人にっこりしていた。
夏休み。
友達は海だ山だと出掛けているが詩織にとっての心の休養は新作のミステリーを読む事だ。
狙っていた本があったのは運がよかった。
人気作家はあっという間に貸し出し中になるのだから。
詩織は無意識にいつも誰も来ない奥のスペースで本を開き、すぐさま本の世界に没頭してしまった
自分を見つめる嫌らしい目をした男に気付きもせずに…。
ストレートの肩まで伸びた艶やかな黒髪。
色白の肌。
長い睫毛の陰が落ちる丸みのある頬…。
十代特有の子供じみた溌剌さと大人になりかけの色気が、男を引きつけてしまった。
男はそっと彼女の側に行き、物音一つ立てずに隣に座った。カムフラージュの大きな図鑑を持って…興味もないのに開いて見る。
彼女はちらと目線を送り一抹、(何この人…)といったような迷惑そうな表情を見せた。
男は期待に胸が高鳴り、今時の女子高生らしい短いスカートを舐めるように見つめる。
男はわざと持っていたペンを落とした。
そして拾う為、図書館備え付けの大きな机の下にまんまと入り込み…白く美しい彼女の綴じ合わされた両足を見つめ、興奮の為に震えた。
静かに…あくまでそっと指先でつるっとした向こうずねをなぞり、彼女がはっとして体を硬くしたのを感じた。
慌てて立ち上がる気配を見せた彼女のふくらはぎを力を込めて抱きしめる…案の定、大人しやかな彼女は恐怖感から固まってしまった。
男はにやりと油ぎった笑みを見せ、素早く彼女のローファーを脱がし、靴下をはぎとった。
「やめて…」
涙声に気持ちがいきり立つ。可愛すぎて鳥肌が全身に駆けめぐる…。
汗の匂いのする綺麗な爪先を口に含み、ゆっくりとしゃぶってあげる。
彼女は脚を引こうとしてもしっかり掴んで動けないようにした。
男のペースに、詩織は飲み込まれ始めた…。
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