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バレンタインデー 5

[1844]  管理人  2006-02-14投稿
佳織の気持ちもおさまってきた頃、俺達はバスケットボールを持って寒空のなか公園に居た。
「・・でも、意外だったな、そんなことがあったなんて」
佳織が俺にパスする。
「こんなこと言うのかっこわりいだろ?
あいつら○○高校の連中と仲良かったからな、
さすがの俺でも抵抗する気になんなかったんだよ。
・・・お前に言ったら、○○たちぶっ飛ばしに行きそうだしさ(笑)」
佳織をかわしながら、ゴール。
「そんなこと・・・・しないわけないじゃん。(笑)」
そのボールを持って、佳織がドリブルをはじめる。
大きな胸が走るたびに揺れて、そっちに目が行ってしまう。
そして、佳織と目が合った。普段ならなんでもないのだが、やはり意識してしまう。
「・・・佳織」
「なに?」
「付き合うのか?俺達」
「ん〜・・・」
佳織はスリーポイントシュートを決めた。
「ナイス!」
「・・・・あのね、賢ちゃん。付き合うの、受験、終ってからにしない??
どうせもうすぐだし、今付き合っちゃうと・・なんか・・・・・。」
「・・・ああ、そうだな」
そのあと3ゲームほどしてクタクタになり、『そろそろ帰ろうか』なんていいながら
自販機で温かいものを買おうとしたら、いつものクセでアクエリを買ってしまった。
「ふふっ、バカだね〜」
「最近バスケやってねえから、体がやりたがってんだ多分(笑)」
「私もだよ・・・完璧にナマっちゃってるよね。」
そんなことを話しながら、お互いの家に帰った。
部屋に戻って、紙袋からチョコを出す。
白と銀のリボンに、真っ赤な包み紙・・・
あのときと同じラッピングだ。そして中身も同じだった。
四角くカットされた生チョコをひとつ、口に入れる。
何故か、涙があふれてきた。
甘くて、ほろ苦くて、でも口の中に溶けて広がると幸せな気分になる味・・・
バスケ部の部長としてお互い頑張った最後の試合も、文化祭も、
普段の学校生活も、俺はあいつが居たから頑張れた。
あいつが、ずっと俺を好きで居てくれたから頑張れたのかもしれない。
俺は決めた。受験が終ったらすぐ、プロポーズしようと。

※2ちゃんねる

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