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あいのかたち 5

[4521]  2008-09-27投稿

それから毎日
詩喜と昼休みを過ごすようになり、普通に「友達」と呼べる仲になった。



そしてこの日も俺は、
いつも通り会話を始めた。

「詩喜って何処の中学だった?」

俺が聞いた瞬間に、
詩喜の表情が冷たくなった気がした。

「……S中。」

「S中?…あそこって、
確か男子校だよな?」

「うん。」

「へぇ…男子校だったんだ
どんな感じだった?」


「…忘れた。」



この素っ気ない返事に
俺は、もしかしたら聞いてはいけない事を聞いてしまったような…そんな気持ちになった。


いつもは素っ気なくても
もっと会話をちゃんと
楽しんでるように見えていた…



「………ごめん。」


つい罪悪感からか謝ってしまった。


「えっ?…なんで?」


「ぇ、なんか…なんとなく…。」


詩喜の驚いた顔に、
可愛いなぁ…と思いながらも、返事に戸惑っていたら

詩喜が小さく笑った。



「洋明は面白いね。
後、不思議…。
俺ってさぁ、女顔だろ?」

「?そうだな。」


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