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バレンタインデー 22

[1868]  管理人  2006-02-14投稿
「なんかアレだなぁ、バレンタインは結構いろんなことあったよなあ」
「そうだね〜!」
「中2の頃は・・・泣きながら食ってたんだよなあ、チョコ」
「へぇ、そうなんだ」
「んで中3のときはもらえなくて凹んで・・・・」
「賢ちゃんがフったからでしょ。」
「うぅ・・・そうなんだが」
「高1も高2も、義理っていうかー、買ったやつだっただろ?」
「あ〜あれね、だって、迷惑かな〜って思ったんだよ」
「うむ・・・・」
「で、3年の受験勉強真っ只中に・・・」
「あはは、そうだったね〜」
こんな話をしていたと思う。
俺達は、バレンタインになるといつもこのことを思い出しては、話す。
そして佳織から貰うものは、決まってあのチョコだ。
・・・今は子供が手伝うので、綺麗な四角ではないが。
「おまえなあ、もうちょっと綺麗に切れよ!」
「だって包丁こわいんだもん!!」
「はぁ〜っ!?こわいっておまえ、おかーさんのほうが
よっぽどこわいだろうが・・・・あだっ!!!」
バスケットボールを俺に投げつけたのは、娘ではなく佳織だった。
「お父さん!」
「す、すいません・・・」
「わ〜、パパ怒られてる〜」
「お前らは黙ってろ!!」
『お前ら』っていうのは、俺達は2つの命を授かったからだ。
2卵生双生児で、男と女が1人ずつ。
娘のほうは佳織によく似て生意気で強く、顔も昔の佳織にそっくりだ。
息子は俺によく似ている、と、佳織は言う。
まあ、多分、娘は佳織に似て料理が好きだし、良い嫁さんになってくれることだろう。
子供2人ともバスケが大好きで、休日といえば俺達4人でバスケをしに出かけた。

※2ちゃんねる

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