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夏の終わりに3

[5910]  AND  2008-11-15投稿
約1時間ほどのファッションショーを終え、一息つき世間話に夢中になっていると、
「あぁヤバイ、終電だ」
彼が申し訳なさそうにそう言った。
「そっかそっかじゃ駅まで送るね」

「いや、もう遅いし送ってくれなくていいから」

「私だってそうしたいけど駅まで道わかるの?」

「あぁーわかんないかもなぁ」

「はい、じゃあ決まり」

「悪いな」

「いいって。ほら終電いっちゃうよ」

「ん、行くか」

私たちは駅に向かって歩き出した。

駅に着き、時刻表を見ると
「終電までけっこう余裕じゃない?」

終電まで30分以上あった。
「乗り換えあんの。そっちが終電早くてさ」

「そうなんだぁ」

「あぁ、じゃあな」

「うん。バイバイ」

私たちはお互いに手を振り別れた。

私は家に戻り、シャワーを浴びて散乱している服を片付けていた。
すると、
♪〜〜
着信。こんな時間に誰だと思ったら、元カレ。
忘れ物でもしたのかと思い電話にでると、
「電車乗り遅れた…から泊めてくんない?」

「乗り遅れたの??今どこ?」

「わりぃ。さっきの駅」

「あぁ〜もうわかった。15分で行くから近くのコンビニにでもいて」

「はい。ホントゴメンなさい。」

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