独り占め No.9
目をあけると、白い天井。
保健室のベッドで寝ていた
「おや、気がついた?」
カーテンからヒョッコリ現れた見知らぬ人。
背が高くて、眼鏡がよく似合ってて凄くカッコイイ人だ。
白衣…てことは、
保健室の先生…?
こんな人いたっけ?
「顔面にサッカーボールが
勢いよく当たって倒れたんだよ。君の友達が血相抱えて連れてきたよ。……君、名前は?」
「如月隼です。………先生…ですか?」
「そう。昨日から臨時で保険医になった夏川 一樹です。…前の先生ぎっくり腰で動けないんだって。
保健室の先生なのに面白いよね…(笑)」
そう言ってクスクス笑う先生に思わず見とれてしまった。
「そういやキミが如月君なんだね…。どうりで綺麗だと思った。…隼って読んでいい?」
「?はい。どうぞ…!」
「隼はあの子と付き合ってるの?」
「あの子?」
「隼を連れてきた…園田……?」
「ノリ?
…っまさか!付き合ってません!!」
「そう、良かった。
じゃあ……俺と付き合ってよ。」
ベロッ
先生の顔が近くなって、
唇に生暖かい感触が……。
「ッ!!!!!」
……舐められた
微笑みながら先生は言う、
「一目惚れしちゃった。」
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