家族愛 30
裕之は不自然なほどジッと自分を見ている…
首筋や胸元に…視線が突き刺さる…
彼は…両手をコタツに入れたままだった。
口惜しいのか、下唇をほんの少し噛んでいる…
些細な表情の変化だが…涼子には何となくわかった…
微妙に…腕が動いている…
深く潤んでくる息子の瞳…
変だ…
まさか…本当に…コタツの中で?
確かに裕之なら…
だけど…
そんなこと…恥ずかし過ぎる…
涼子は動悸が激しくなった…
思い過ごしかも知れないのに、涼子はうろたえた…
なんとかしなければ…
しかしここから離れる気にはならない自分がいる…
(どうしたのよ…そんなに…見ないでちょうだい…)
精一杯の言葉がそれだった。
(見るだけなら…いいでしょ?)
その言葉には、自分への思いを禁じられて悶える、やるせない気持ちが込められていた。
部屋は静かだ…
今は雨の音しか聞こえない…
(…きれいだね…母さんは…)
涼子は何も喉から発することができない…
裕之の視線には…はっきりと自分に対する欲情が見て取れた。
ギラギラした目…
首筋や胸元に…視線が突き刺さる…
彼は…両手をコタツに入れたままだった。
口惜しいのか、下唇をほんの少し噛んでいる…
些細な表情の変化だが…涼子には何となくわかった…
微妙に…腕が動いている…
深く潤んでくる息子の瞳…
変だ…
まさか…本当に…コタツの中で?
確かに裕之なら…
だけど…
そんなこと…恥ずかし過ぎる…
涼子は動悸が激しくなった…
思い過ごしかも知れないのに、涼子はうろたえた…
なんとかしなければ…
しかしここから離れる気にはならない自分がいる…
(どうしたのよ…そんなに…見ないでちょうだい…)
精一杯の言葉がそれだった。
(見るだけなら…いいでしょ?)
その言葉には、自分への思いを禁じられて悶える、やるせない気持ちが込められていた。
部屋は静かだ…
今は雨の音しか聞こえない…
(…きれいだね…母さんは…)
涼子は何も喉から発することができない…
裕之の視線には…はっきりと自分に対する欲情が見て取れた。
ギラギラした目…
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