家族愛 36
まだ若い男の子…
彼の初々しい表情の変化は涼子の興味を刺激した。
何かの拍子に体勢が変わると、視線を機敏に反応させる息子…
涼子は胸の中に罪深い黒い塊が増殖し始めるのを不安に思った…
彼女の胸騒ぎはまさにそれだった。
膝を…ほんの少しだけ離した…
食い付いて来る息子の視線…
何食わぬ顔の二人…
もうたたむものが少なくなった…
涼子はわざとゆっくりと作業した…
膝をもう数センチ開く…
手元と息子を交互に見ながら…涼子は胸が苦しいほどときめいている…
裕之の視線が…スカートの奥深くを狙っている…
この悪しき視線に晒される事が、こんなにも刺激的だと言う事を…涼子はこれまで知らなかった。
とうとう…たたむものがなくなった…
一心に覗いている裕之は、作業が終わってもそれに気付くのが遅れた。
ハッとして母親を見上げると、涼子の方はそんな自分にとうに気付いていたようだった…
(…いつまで見てるの…)
なじるようでもあり、あきらめたようでもあり、哀れんでくれたようでもあった…
そのひとことに、羞恥と自己嫌悪の息子の表情…
彼の初々しい表情の変化は涼子の興味を刺激した。
何かの拍子に体勢が変わると、視線を機敏に反応させる息子…
涼子は胸の中に罪深い黒い塊が増殖し始めるのを不安に思った…
彼女の胸騒ぎはまさにそれだった。
膝を…ほんの少しだけ離した…
食い付いて来る息子の視線…
何食わぬ顔の二人…
もうたたむものが少なくなった…
涼子はわざとゆっくりと作業した…
膝をもう数センチ開く…
手元と息子を交互に見ながら…涼子は胸が苦しいほどときめいている…
裕之の視線が…スカートの奥深くを狙っている…
この悪しき視線に晒される事が、こんなにも刺激的だと言う事を…涼子はこれまで知らなかった。
とうとう…たたむものがなくなった…
一心に覗いている裕之は、作業が終わってもそれに気付くのが遅れた。
ハッとして母親を見上げると、涼子の方はそんな自分にとうに気付いていたようだった…
(…いつまで見てるの…)
なじるようでもあり、あきらめたようでもあり、哀れんでくれたようでもあった…
そのひとことに、羞恥と自己嫌悪の息子の表情…
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