家族愛 41
ドアを開けると、リビングのような大きな部屋…
そこはカラオケセットが置いてある手前の部屋…
ドアがもう一つあって、さらに奥にも部屋が続いている。
雨音さえ聞こえない、やたらに静かな部屋…
スリッパに履き替えて、奥の部屋を覗いた。
薄暗い間接照明…
大きなベッドが部屋の大半を占めて…
枕が二つ…きれいに並べて置いてある…
真弓は立ちすくんだ…
(…ここ…)
戸惑う真弓の後ろから…孝行は肩に手を置いた…
二人はぎこちない足取りで取りあえずベッドに座った…
ベッドを取り巻く壁面の鏡…
(……どうして…?)
(………)
(寄るトコ…って、ここ…だったの?)
(………)
(何か…言ってよ、お父さん…)
孝行は…葛藤していた…
我が子を…
実の娘を…本気でこんな所は連れ込んでしまうなんて…
(おねだりのかわりってこと…?)
そんなことは考えなかった。それじゃ人でなしだ。
でも…もうとっくに父親失格だ…今さら格好つけても仕方ない。
少しでも、こんなことを想像したのは確かだ…
孝行は開き直った。
「ああ。そうだ…」
そこはカラオケセットが置いてある手前の部屋…
ドアがもう一つあって、さらに奥にも部屋が続いている。
雨音さえ聞こえない、やたらに静かな部屋…
スリッパに履き替えて、奥の部屋を覗いた。
薄暗い間接照明…
大きなベッドが部屋の大半を占めて…
枕が二つ…きれいに並べて置いてある…
真弓は立ちすくんだ…
(…ここ…)
戸惑う真弓の後ろから…孝行は肩に手を置いた…
二人はぎこちない足取りで取りあえずベッドに座った…
ベッドを取り巻く壁面の鏡…
(……どうして…?)
(………)
(寄るトコ…って、ここ…だったの?)
(………)
(何か…言ってよ、お父さん…)
孝行は…葛藤していた…
我が子を…
実の娘を…本気でこんな所は連れ込んでしまうなんて…
(おねだりのかわりってこと…?)
そんなことは考えなかった。それじゃ人でなしだ。
でも…もうとっくに父親失格だ…今さら格好つけても仕方ない。
少しでも、こんなことを想像したのは確かだ…
孝行は開き直った。
「ああ。そうだ…」
感想
感想はありません。