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家族愛 44

[10417]  ザクロ  2009-01-06投稿
少し沈黙…

(んじゃ…着替えた方が…)

真弓は遠慮がちな小声で呟いた…

孝行は反応たくない…

それどころか、未練がましく娘を熱い視線で見つめてしまっている…
せっかくここまで来たんだ、などと本気で考えている自分が恐ろしかった。

可愛い娘…
細い肩…

仰向けに寝ていた孝行は身を起こした。

ピクと肩をすぼめて萎縮する真弓…

後ろから…抱きすくめた。

ああ…震えてる…可哀相に…
(…お父さんが…怖いか?)

真弓は動けない…

(お前…可愛いな…)

バスローブのヒモをコッソリ摘む。

胸が苦しいほど高鳴る…

ヒモが緩むのに気付いた真弓は父親の目と、有り得ない父親の手先を交互に見た…不安そうな目が潤んでいた…

(…イケナイ…)

(ソウダネ…オマエノイウトオリダ…)

わかっている…いけないことは…

ヒモは完全にほどけた。

鏡に…二つの膨らみが現われた…
触れば壊れてしまいそうな白い肌…

うなじに唇を触れさせ、バスローブをずらす…
ハラリと細い肩が現われた…

うつむいて震えるか弱い少女…

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