家族愛53
父親と娘、母親と息子…
彼らはそれぞれ罪悪感にさいなまれた。
娘の制止を振り切って体を奪った父親。
一瞬とはいえ、父親の性器に我を忘れた娘。
いじらしい自分への思いに負けて、自分から息子を誘惑してしまった母親。
父親に禁じられたはずなのに、母親と通じてしまった息子…
彼らは後悔もしていた。
血の繋がった家族。絶対にしてはならないこと…
二度と同じことはすまい、と誰もが一度決意した。
しかし、一度通じてしまうと、その決意は割と脆いものだ。
「あら、もうこんな時間…早くしないと遅れるわよ」
茶碗を片付ける涼子は真弓を急かした。
バタバタと玄関に向かう孝行。
「今日は遅いの?」
「いや、いつも通りだと思うよ。」
「そう、行ってらっしゃい」
と言う側から真弓も靴を履きに飛んで来た。
「行って来まぁす!」
いつもの朝…
戦場が一気に静かになった…
「あの子ったら、まだ寝てんのかしら…」
涼子は腕まくりをして、二階へ…
「裕之、そろそろ起きなさい、何時だと思ってんの?」
彼らはそれぞれ罪悪感にさいなまれた。
娘の制止を振り切って体を奪った父親。
一瞬とはいえ、父親の性器に我を忘れた娘。
いじらしい自分への思いに負けて、自分から息子を誘惑してしまった母親。
父親に禁じられたはずなのに、母親と通じてしまった息子…
彼らは後悔もしていた。
血の繋がった家族。絶対にしてはならないこと…
二度と同じことはすまい、と誰もが一度決意した。
しかし、一度通じてしまうと、その決意は割と脆いものだ。
「あら、もうこんな時間…早くしないと遅れるわよ」
茶碗を片付ける涼子は真弓を急かした。
バタバタと玄関に向かう孝行。
「今日は遅いの?」
「いや、いつも通りだと思うよ。」
「そう、行ってらっしゃい」
と言う側から真弓も靴を履きに飛んで来た。
「行って来まぁす!」
いつもの朝…
戦場が一気に静かになった…
「あの子ったら、まだ寝てんのかしら…」
涼子は腕まくりをして、二階へ…
「裕之、そろそろ起きなさい、何時だと思ってんの?」
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