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家族愛67

[9357]  ザクロ  2009-01-15投稿
何を言うべきか…

孝行は考えた…
あれほど言って聞かせた息子…
ぶん殴ってやりたいのは山々だ。しかし、涼子が同意の禁忌…
しかも…彼自信真弓と同じことを…

(私が悪いのよ…)

問詰めることはできる。しかし彼にもその資格はない…

とにかく、孝行はまだ仕事中だ。
「…改めてもう一度話そう…」

三人は静かにうなづき合った…

孝行は仕事の予定を変えて早めに帰宅することにした。


3時半…
コタツに入った三人は、コーヒーを飲み終えようとしているのに、何も言えないままだった。

さっき青ざめた涼子はいくらか顔色を戻していた…


ため息をつきながら、孝行は切り出した。

「まず…母さんと話す…いいか?」
裕之は孝行の目を見ることができない…ただ静かにうなづいて、二階の部屋にひきかえすことにした…


沈黙はなかなか埋まらない。
孝行はため息ばかり、涼子はうなだれて指先ばかりいじりまわしていた。

(もう…おしまいだわ…)

絶望から抜け出せず、涼子は呟いた。

(あの時の…やっぱりまずかったのか…)

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