私のお嬢様
某国、大豪邸にて...
AM.7:00
「お嬢様、アリスお嬢様?
お目覚めの時間でございます」
この屋敷にはアリス・フィナ・レオーナ嬢 15歳と執事のルナルド 21歳だけであった。
ルナルドはどんなことでも楽々こなす、まさに執事の鏡だ。
今日も時間通りにわがままなアリス嬢を起こしに寝室へやって来た。
「お嬢様?そろそろ起きなければ…。10:00から講師のマダム・ロリアナ様がお見えになられます」
「…ロリアナ…?あの人は嫌い」
寝そべったまま片目を開けるアリス嬢。
「おや、おはようございます。お嬢様」
ルナルドはにっこりと笑った。
「そんなことをおっしゃっていては、アルキリア様のようにはなれませんよ」
「うるさい。お母様は…」
「そう無理をなさらずに。笑ってください。お嬢様、あなたは笑っていた方がお美しい」
「……………うるさい///」
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