潤沢な愛‐11
少年はマグカップに目線を落としながら言った。
少女は興味があった。
身体を幾ら交えても、どんなに激しく繋がっても分からなかった事だった。
少年は、自分が中学生の頃、好きだった人の話から始めた。
その人は自分とは違う学校に通っていた事を先に話した。
「…って言っても、これじゃあどうやって出逢ったか隠してる事になるか。ちょうど君と出逢った昨日みたいなひどい雨の日だった」
傘を忘れ走りながら少年は帰路に就いていた。
普段は通らない裏道を抜け、路地を出、狭い道を走っていた。
直ぐに明らかな人の声と女性の悲鳴が耳に入った。
「ぁああ!!やめてよぉ!…!!お願いっ!!」
「こんなに濡らしてるクセになに言ってやがんだよ!!」
「抜いて、抜いて、射さないで!!!イカないでぇえ!!!……!はぁぁぁあう!!……!………うぅ…!」
何かが地面に落ちる水音がした。
少年は恐ろしくてなかなか近寄れなかった。
少年のいた場所から少し行った路地から、男が二人、走り去っていった。
少年は直ぐにそこに駆け寄った。
制服を破かれ、後ろ手に両手をきつく縛られ、倒れた女性がいた。
少年にもどこの学校か直ぐ分かった。
「しっかり、しっかりして!!救急車、と、あ、警察…!」
少年はそれから自分が強姦容疑者扱いされたこと、病院で目覚めた女性に証言してもらい無実の罪を被らず済んだことを話した。
少女は興味があった。
身体を幾ら交えても、どんなに激しく繋がっても分からなかった事だった。
少年は、自分が中学生の頃、好きだった人の話から始めた。
その人は自分とは違う学校に通っていた事を先に話した。
「…って言っても、これじゃあどうやって出逢ったか隠してる事になるか。ちょうど君と出逢った昨日みたいなひどい雨の日だった」
傘を忘れ走りながら少年は帰路に就いていた。
普段は通らない裏道を抜け、路地を出、狭い道を走っていた。
直ぐに明らかな人の声と女性の悲鳴が耳に入った。
「ぁああ!!やめてよぉ!…!!お願いっ!!」
「こんなに濡らしてるクセになに言ってやがんだよ!!」
「抜いて、抜いて、射さないで!!!イカないでぇえ!!!……!はぁぁぁあう!!……!………うぅ…!」
何かが地面に落ちる水音がした。
少年は恐ろしくてなかなか近寄れなかった。
少年のいた場所から少し行った路地から、男が二人、走り去っていった。
少年は直ぐにそこに駆け寄った。
制服を破かれ、後ろ手に両手をきつく縛られ、倒れた女性がいた。
少年にもどこの学校か直ぐ分かった。
「しっかり、しっかりして!!救急車、と、あ、警察…!」
少年はそれから自分が強姦容疑者扱いされたこと、病院で目覚めた女性に証言してもらい無実の罪を被らず済んだことを話した。
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