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太陽の光

[4951]  2006-03-13投稿
教室が、シンと静まり返る。その静寂を破るように、教室の戸がガラガラと音を立てる。入ってきたのは、若い男の先生だった。

「えーっと、まず!1-Cの担任は、俺です。名前は…」

黒板に名前を書き始める。

カツカツカツ…カラン…

「松本凌(りょう)だ。よろしくね」

「(小声で)ねぇ遥、先生かっこいいね」

「(小声で)わかるっ!」

「そこ!喋るんじゃない!俺がまだ話し中だ」

「「すいません…」」



担任の挨拶が終了した。

「じゃあ体育館に向かいます。廊下に名簿順に整列」

皆が廊下に出る。深華と遥も並んだ。すると松本が寄って来た。

「俺の晴れ舞台で喋るなよ。初の担任で緊張してんだからさ」

少し笑いながらそう喋る松本は、本当にかっこよく、深華と遥は少し照れた。

「エヘッ、すいません。以後気を付けます」

「まぁ良いけどさ。よぉしじゃあ!B組も出発したから俺らも行くぞ」

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