鬼畜なアイツ 6
部屋は三人部屋だけあってわりと広かった。
男子校の寮舎なんて汚いかと覚悟していたのにそうでもない…ある一郭を除いて。
何も置かれていない机と荷物がのせられているベッドがあるのが俺のスペース。丁度、真ん中。
で。
問題は俺スペースの左側
…なんだよ、これえ(汗)
超汚えっ(>_<)
右側の整然としたスペースとは真逆の劣悪空間!!
机は雑然と積まれた教科書、雑誌、食べかけのパンが放置。袋菓子は開けたまま中身が飛び出し、引き出しからはプリントが飛び出している。
ベッドはシーツぐしゃぐしゃだし、飲み物らしき染みあるし、やっぱり本が散乱してるし。
…すっげ(笑)
俺は何となくリイチを見て、さっきまでの怒りも忘れて指差した。
「なあ、これすげ〜。お前、なんも言わないの」
リイチはパチっと目を見開いた。
「何を言うの?」
「片付けろとかさあ」
リイチは小鳥みたいに首を傾げた。
「ん〜、充分片付いてるじゃない。リョウは几帳面すぎるんだよね」
へっ??
え…。
ってことは、こ、こっちの机がリイチの…?
えええっ!
マジで…。
こいつ、ギャップありすぎんだろ〜よ…(涙)
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