鬼畜なアイツ 7
「お〜、優輝!すっかりリラックスしてんな〜」
荷物がある程度あるべきところに収まったころ、亮二が帰ってきた。
リラックスだあ〜??
してね〜よ(怒)
荷物整理している最中、ずうっとリイチの視線を感じていた俺はピリピリしていた。
リイチはといえば、穏やか〜にあの凄まじいベッドに腰かけてiPod聞きながら俺を見てるし。
ああ…疲れる凹
「リョウ、酷いんだよ桜って」
リイチは美しいとさえ言える机に向かうリョウに歩み寄った。
「何よ?なんかあったんか」
リイチはドキっとするような仕草でリョウが腰かけた椅子の背中に背中を合わせ体重を預けた。
な、なんか…妙に親密な感じ。
さっきの妖しい妄想が駆け抜ける。
「キスしたら拭かれた」
「ばっ…!!!」
焦りすぎて、思い切り叫んだ拍子にベッドの端につまづいてスッ倒れた。
もろに鼻を打った。
イテエ!!
いや、精神的ダメージがイテエ〜!!!
「キ、キス?いや、マジで?お前なあ〜」
意外にもリョウが驚いている。
つうことは、二人は恋人じゃないわけか。
ど、ど〜でもいいが!
「リイチ、お前、可哀想なことすんなよ!見るからに優輝、免疫なさそうだろ〜?」
ど〜ゆ〜意味だ。
リョウは笑った。
「ごめんな、俺が案内してればなあ」
リイチはクスクス笑っている。
「僕の桜だからリョウは手をださないでね」
もう心の中でも突っ込みたくない(゜゜;)\(--;)
「俺、ノンケだもん。つうか俺、今の今までお前もそ〜だと思ってたし。お前の机、グラビアとかいっぱいあんじゃん」
リイチは鼻を鳴らす。
「それはそれ。僕、いまは桜が好きなの」
待て、こら。
お前ら俺を置いてなんの話をしてるんだっつの。
…しかも…いま、好きっつった??
告白されてんの?
目の前に俺いんのに、リョウ相手に俺が好きって告ってんの??
俺にはリイチさんという人の思考が解んないです
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