鬼畜なアイツ 10
「ち…ちょっと、何?」
焦る俺に、リイチは器用に左手で食べながら膝に置かれた手をスッと上に滑らせる。
手を払いのけようとした時、リイチは小さく笑う。
「払ったら、僕とキスしたこと広めるよ」
げっ!
脅しかよ??
「リ、リイチ、ふざけないでくれよ」
ふざけてなどないと俺自身わかってる…(汗)
「てゆうかね、桜…僕に触られて感じるの怖いんでしょ?
男に触られて感じるなんて変だもんね」
は…?
何がだよ、こいつ〜(~_~)男に触られて感じるわけね〜し!!
「…絶対感じねえし。お前なんかに触られたってどってことない」
そうともよ、見た目が可愛かろうとコイツは男だし。
リイチの眼鏡の奥の瞳が危険なほど輝く…俺、ヤバい状況…?
「じゃ、声あげたら桜の負けね」
「…う、うん」
気弱!!
俺、めっちゃハメられてない??
つうか、触られること了承した?
…コイツ、まじでシタタカだよ…↓↓
リイチの手が、いきなり強引に膝の間に割り込む。
内股に指が這う…。
待ってよ、と泣き言をいうわけにもいかず、されるままだ。
リイチはしゃあしゃあとフォークを口に運んでいる…機械的に。
「…っっ」
服の上からだけど、初めて自分以外の人間が触れてくる微妙な場所。
ヤバい、ヤバいよ…(焦)
俺、本当、ちょっと余裕ないってば…(T-T)
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