官能小説!(PC版)

トップページ >> ボーイズラブ >> 鬼畜なアイツ 13

鬼畜なアイツ 13

[2554]  ねこ  2009-07-15投稿

それから1週間の間、不思議にもリイチは何もなかったように接していた。

どちらかと言えば、俺の方がおかしかったに違いない。
あのあと、リョウは俺の気分が悪くなったのかと勘違いして、やたら構ってくるし…リイチは澄まして自分の汚い机を少し広げて宿題やってるし。

なんか自己処理した後だけに恥ずかしすぎて、二人の顔がまともに見れず…俺はひたすら、リョウに「大丈夫だから」を連発していたのだ。

で、1週間たった今、リイチは相変わらずシレっとしている。

告白も、イタズラも、無論脅迫もなかったみたいに普通〜の顔をしている…ちょっと…いや、かなり癪に触る!

とか思って、授業中リイチの背中を睨むが効果があるはずもない(笑)

なんかもう、ワケわからん…とか思っていたころ
リョウが熱を出してしまった。

いつもいち早く起きて支度をすませるリョウがまだ寝ている。

「…リョウ、遅刻するよ…ねえ」

と、俺が揺すろうとした…が、異様に赤い頬を見てギョッとする。

「リイチ、リョウ、変かもしんない」

「ん?…あ、本当だ。…風邪かな。おかしいなあ、馬鹿はひかないらしいのに」

病人にえらい言い草…と多少ムッとすると、小さな声で

「…るせ、アホ…」

と聞こえた。
苦しそうに眉を寄せ、声は掠れてるし…いつもの元気さは皆無だ。

俺は慌てて医務室へ駆け込んだ。


しばし診察があって、氷枕と薬が与えられる。
インフルエンザほど高い熱じゃないらしい。
先生もホッとしたようにまた様子を見に来るから…といって去っていった
…良かった。

…ん?

ふと見ると、リイチが俺を妙な目で見ていた。

久々に、あの冷たい目で見ている。

一瞬にしてあの自慰行為を思いだし、めっちゃ赤面してしまう俺…(汗)

「な、なに?何だよ」

「…別に。もう僕いくよじゃあね、リョウ」

「冷たい奴!」

まあ確かにホームルームも終わった頃だ。

行かないと…姿を消したリイチの後を追おうとして踏み出したとき、熱い手が俺の手首を捕まえた


感想

感想はありません。

「 ねこ 」の官能小説

ボーイズラブの新着官能小説

新着官能小説作品

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス