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私の子猫ちゃん?

[2912]  CORO  2009-08-10投稿
月曜日の夕方。

外来の診察を終えた私の携帯が鳴った。


「玲子様。いつもの所でお待ちしております。
今夜もたっぷり、
可愛がって下さいね」


甘ったるい声が囁く。


「わかってるわ。
いつも通りにして、待ってなさい。
男にナンパでもされたら、ついて行ってもいいからね」

私は冷たく突き放す。


「もうっ!玲子様って、ホントにイジワル…。わたしは玲子様一筋なのに…」


まだ何か言いたそうだったが、
私は携帯を切った。


電話の相手は聡子。

かれこれ五年来の、私の奴隷。


真美のような愛らしい子猫ちゃんではなく、

ストレス解消のための、玩具。



歳は、48歳。


市内で10店舗の飲食店を経営する、実業家。


100人余りの従業員からは、鬼のように恐れられている辣腕女社長だが、
私の前では、

ただのメス豚。

レスビアンの、マゾ女。


若い頃に、一度結婚したらしいが、
今はシングル。


会社を一人で束ねるストレスを、

毎週月曜日の、
私とのプレイで発散している。


ホントに発散できるのかどうかは、
疑問だけど…。


私の方は、
最近ちょっと辟易してる。


飽きてきた、
と言うより、

真美に出会ってしまったから…。



真美に出会ってから、

聡子への責めは、
エスカレートするばかり。


以前は、傷痕が残らないように、気遣いながらのプレイだったが、
最近は、歯止めがきかない。


何か、とんでもないことをしてしまいそうで…

すごく不安…。



病院から車で20分。

聡子の待つ、スーパーの立体駐車場に着いた。


聡子の乗っている、
真っ黒なスモークを張り巡らしたベンツの隣に、私は駐車した。


ウインドウが開くと、
運転席には全裸の聡子が俯いて座っている。


私もパワーウインドウを開けて、声をかけた。


「聡子、お待たせ」


「玲子様!」


聡子が顔をパッと輝かせた。

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