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防犯カメラの女 [三]

[2927]  多岐川 栞  2009-08-17投稿
多分、セロハン袋に入っている筈だがモニターにはセロハンは写らない。そのテニスボールを少し放り上げ、手で受け弄びながら女はレジにワゴンを向けた。
猛は慌ててレジのカメラに切り替える。
20台並ぶレジの天井のカメラは比較的鮮明な映像をモニターに送ってくる
得に強盗や代金授受に関して客との払った、払わない、つり銭がどうの…などトラブルに備えて精度が高い。
女が並ぶレジ。
テニスボールの感触を楽しむように、腰の横でボールを弄び、レジの順番を待っている。
斜め前方から女の顔が見える。…すっと通った鼻筋、ボテッと爛れたような唇。…ジャケットの胸から黒いタンクトップが見えて…谷間も伺える!
やがてレジは、女の番だ…ワゴンからカゴをレジ台に乗せる!肩のショルダーのベルトを外し、バックの中から財布を取り出そうとする女。
見つからずバックの中を掻き回す様子!…あった!財布を取り出す!?…
?!…女のバックの中にテニスボールが残った?
黄色い筈だが、テニスボールは白い色としてモニターに写っている!
閉じられるバック!
女の肩に戻されるバック
…代金がカウントされない品物!…万引き!?

* * *
志乃はいつものように買い物を終え、レジに行こうとしてスポーツ用品コーナーに目が止まった。
「ぅわー、近頃のラケット、カラフルになったな…私の時にはこんなの、無かった!…面積も広いし…握り易い!…」
志乃は独り言を言いながらラケットを振ってみる
…「こっちのは?どうかしら…」
二、三本、振ってみる…
「ボールだって…あの頃、四個は持てた。…今は三つしか持てない!ダメね…あの頃、楽しかったな…」呟きながらレジに向かったのだった…。
レジに並びながら、仲のよかった友人たちの顔を思い浮かべていた。
大学生活の楽しい思い出
突然、前の客が進んで…慌ててサイフを取りだしレジを済ませた。
ビニール袋を両手にぶら下げてエレベーターに乗り込む。他のお客も慌てて、エレベーターに乗り込んで来た。

* * *
猛は一瞬、躊躇した。
夢?みたいなものが心の中で消えた!どうする?
ボール一つくらい、いいじゃないか。あの女なら
…美人の俺のアイドル!
(バカタレ!お前はこの店の店長だ!情熱はねえのか?)容赦ない罵声

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