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防犯カメラの女 [四]

[2746]  多岐川 栞  2009-08-17投稿
(店長が、一人見逃せば 店員が一人を見逃す!…店員は何人だ?400、400人だ!判るな?…賃金ボーナス、カットだ!カット。…首だ。首!」容赦ない声が頭に響く。
猛は店長室を飛び出しエレベーターホールに走っていた。
エレベーターの中にあの女の横顔を見つけた。
顎を僅かに突き出し、エレベーターの上昇階を見つめる微かに唇を開いた端正な横顔。
降りた客がバラけた所で女の腕を掴んで声をかけた、
「ちょっと!奥さん!」

* * *
エレベーターを降りた所で突然、腕を掴まれ志乃は男を睨みつけた。
「な、何をするの!」
肩からショルダーがずり落ちた。
「そのショルダーバックの中を、見せて下さい」
男は高圧的にものを言う
「ショルダーって?この?私の?」
志乃はビニール袋を両手に下げたまま、顎でショルダーを指した。
「そうです!奥さんの、そのショルダーバックです。奥さんのですよね」
男は更に言う。
「何で、私のバックを、あなたに、お見せしなきゃ、ならないの?」
志乃が憤慨していうと男はニコッと笑って、
「奥さん。万引きしましたね?バックの中に入れましたよね?…万引きでないなら、レシートを見せて下さい」
志乃は最初、顔立ちの整った長身の好青年との印象を受けて、…ああ、この人、人違いしてるな…ぐらいに考えていた。
追い撃ちを掛けるような失礼さに怒りを覚えた。
「何を言うの!失礼な!見て下さい!私のバックを!存分に見て下さい」
志乃はビニール袋を投げ出してショルダーバックを引き開けて男の顔に突き付けるように押し出す
男はおもむろに、バックの中からテニスボールを摘み出し志乃の目に曝す
「ヒャーッ、ぁぁ−」
志乃は思わず小さな悲鳴を上げた。
「奥さん、私が手品でもしましたか?確かに奥さんのバックの中に入っていましたね?これ」
志乃は口をつぐんだまま暫くは言葉が出なかった
「確かに、はい!…私のバック……です!でも、そ、それは…ま、万引きなんて…そんな積もりじゃ…ないんです!ごめんなさい!お金、お金を払わせて下さい!買わせて頂きます!ごめんなさい!本当にごめんなさい」
志乃はボールを手にした記憶があっただけに、ひたすら謝るしかなかった
「奥さん。私、店長をさせて貰っておりますが、万引きは犯罪です!」

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