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防犯カメラの女 [十]

[2310]  多岐川 栞  2009-08-18投稿
志乃から名前を聞かれて「あっ、名前は 猛。猛烈の猛と書いてタケシです。先輩は、志乃、さんでいいんですね?」
猛は慌てて言った。
「…はい。志乃です。…猛さん、猛さんですね」
志乃は静かだった。
「そう。タケシです猛烈ですから、激しいですよ志乃さんはタイプだし」
言って見たが志乃は乗って来なかった。
志乃にリクライニングを倒すように言うと横になって目を閉じた。
「何処まで行きますか志乃さん、任せてくれますか私に」と猛が言うと、
「お任せします。…私は遠くの…知らない町がいいです。私のことを誰も知らない町!遠くの!」
猛は、沖の空港と陸地を結ぶ長い橋を右手に見ながら車を走らせた。

志乃は心の中で タケシ、タケシと言ってみた…。最後に体を開く男の名前だ。
覚えて……行こう。
今日、初めて会った男なのに、死ぬことを決めた今、不思議と抱かれる事に抵抗は無かった。理性とか羞恥なども必要ないと思った。
夫への背徳感も無かった
倫理、モラル、理性、羞恥心、背徳感などというものは人間が明日を生きて行くために必要なのであって、死んでいく人間には お荷物なのだ。
この体だって、思うように弄べばいい。体で償えというなら、どんなことでもしてやろう…。時間を経て、開き直りのような落ち着いた心境だった

猛は、目をつぶれば、見逃すことは出来たかも知れない万引きを、店長としての責任感、明日を生きて行くため、立場を守るために当然のことをしたまでだが…そのために一人の女が明日を捨てるかも知れない、出来れば生きて欲しい…という思いがある。
セックスなどしなければしないでいい!抱きしめてやることで、生きる力を与え得るならそれでいい…セックスすることで何かを女が得るなら、何でもしてやろう、と考えていた。

「猛さん。どんなことを…して…欲しいですか?言って下さい。私に出来ることなら…どんなことでもします。償います。
…私を…自由にして構いません」
と志乃が言った。

「私も同じこと、考えてた。……志乃さんは、どんなこと、して欲しいですか?今、どうされたら嬉しいですか?恥ずかしがらず、教え合おうよ」…と猛は言った。
死のうと思う女。生きる力を、と願う男。二人を乗せて車は走って行く

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