ヒトナツのコイ
「――――おい、今日は誰にする?」
満員電車の中。
今日も始まるゲーム。
「あのコ、可愛くね?」
「柊はどう思う?」
「え―…」
最近の俺ら4人のブーム。
“痴漢ゲーム”
標的の女見つけて、エロいことして最後までできるかどうかの賭け。
1:1。
つまり落とせたら勝ち。
「どーでもいー」
だがイマイチ乗り気じゃない。
それは、いつものことだが。
「あのコとかは?」
「………………」
俺は指差す先の女の方を見た。
長めの黒髪に、半袖ワイシャツと紺色スカートの女子高生。
顔は…。
「オレ、いっちゃおーかなぁー♪」
「待て、」
いつの間にかダチの肩を掴んでいた。
「おっ。珍しー、柊がいく?」
「…………俺がやる。」
何故か、そう口走っていた。
「久しぶりじゃね?柊がやんの」
「柊落ちなかった女いたっけ。」
「……いねー。」
「賭けになんねーじゃん。」
「………落ちない。」
俺はまた口走っていた。
落ちない。
そんな気がした。
けど。
綺麗な顔に似合う瞳に、写りたかったのかもしれない。
――――ガタン……
―――ゴトン……
俺は、彼女の背中についた。
嗅ぎなれない、香水の香り。
余りに近づきすぎで、彼女が気付くのは早かった。
「…?………っ……」
俺は、彼女が振り向くと同時、抱きしめた。
片手は、スカートの中に進む。
下着の隙間から、直接肌に触れるのは早かった。
「ッ!…………」
ビクッと、反射的に震える肩。
俺はゆっくり指を進ませる。
何度か焦らすように愛撫した。
彼女の両手は、俺の胸元に折れてワイシャツにしがみついている。
―――――なんだ、その気か。
そう思った。
「……感じてるの?」
そう聞いたが、顔をあげない。
俺は指を彼女の中に入れて、抜き差しを繰り返した。
すると少し上擦った声が、確かに耳元まで聞こえてきた。
「ぅ、ン…ッ……んっ…」
可愛い、声だった。
一瞬、体中が熱くなった。
俺はただ、只管彼女を指で犯して、甘い声を聞いていた。
そして4つ目の駅で、彼女は降りた。
まるで何事もなかったように。
綺麗な姿だった。
満員電車の中。
今日も始まるゲーム。
「あのコ、可愛くね?」
「柊はどう思う?」
「え―…」
最近の俺ら4人のブーム。
“痴漢ゲーム”
標的の女見つけて、エロいことして最後までできるかどうかの賭け。
1:1。
つまり落とせたら勝ち。
「どーでもいー」
だがイマイチ乗り気じゃない。
それは、いつものことだが。
「あのコとかは?」
「………………」
俺は指差す先の女の方を見た。
長めの黒髪に、半袖ワイシャツと紺色スカートの女子高生。
顔は…。
「オレ、いっちゃおーかなぁー♪」
「待て、」
いつの間にかダチの肩を掴んでいた。
「おっ。珍しー、柊がいく?」
「…………俺がやる。」
何故か、そう口走っていた。
「久しぶりじゃね?柊がやんの」
「柊落ちなかった女いたっけ。」
「……いねー。」
「賭けになんねーじゃん。」
「………落ちない。」
俺はまた口走っていた。
落ちない。
そんな気がした。
けど。
綺麗な顔に似合う瞳に、写りたかったのかもしれない。
――――ガタン……
―――ゴトン……
俺は、彼女の背中についた。
嗅ぎなれない、香水の香り。
余りに近づきすぎで、彼女が気付くのは早かった。
「…?………っ……」
俺は、彼女が振り向くと同時、抱きしめた。
片手は、スカートの中に進む。
下着の隙間から、直接肌に触れるのは早かった。
「ッ!…………」
ビクッと、反射的に震える肩。
俺はゆっくり指を進ませる。
何度か焦らすように愛撫した。
彼女の両手は、俺の胸元に折れてワイシャツにしがみついている。
―――――なんだ、その気か。
そう思った。
「……感じてるの?」
そう聞いたが、顔をあげない。
俺は指を彼女の中に入れて、抜き差しを繰り返した。
すると少し上擦った声が、確かに耳元まで聞こえてきた。
「ぅ、ン…ッ……んっ…」
可愛い、声だった。
一瞬、体中が熱くなった。
俺はただ、只管彼女を指で犯して、甘い声を聞いていた。
そして4つ目の駅で、彼女は降りた。
まるで何事もなかったように。
綺麗な姿だった。
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