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悪ガキとかわいい委員長?

[2555]  水無瀬怜奈  2009-11-13投稿
「将門くんは、僕の事知ってる?」
こいつ誰だよ…人なつっこい顔して、同じ高校男子とは思えないぜ。
「しらねぇよ、まぁ今日は助かっせ゛」素っ気なく言いっても、あいつはにこにこ顔を止めず俺の腕の裾を軽く握る。
「僕は将門くんと同じクラスの山城悠真、クラスの委員長をやってるんだ」
「ああっ…委員長か、だから俺を助けたんだな
あいつは急に、怒った顔を見せるが全く迫力はなく。ちっとも怖くない。「違う!僕は、委員長だからじゃなくて。違う!違うよ。僕だって将門くんを助けたいんだ。」
「俺を助ける…だって」細くて小さいこいつがか…「将門くんは忘れてるんだ…僕が入学して直ぐの頃上級生に絡まれ、体育館の裏に連れて行かされたんだ、とても怖かったんだ」
ひ弱な僕はいいカモで、運悪くたちの悪い不良に絡まれた。
「なぁ…金だせよ、持ってるだろ」
「ありません」僕は正直に答えたが、許してもらえず、「なんだこいつ逆らうのか」下手に出てたらいい気になりやがって〜、と拳を僕にめがけたが…当たらなかった。


将門くんに助けて貰ったんだ」忘れてたよね、僕は影が薄いし、頼りないし弱い、情けない僕だけど…将門くんの役に立ちたかった。可愛い丸い瞳でじっと見つめられた。

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