まったくもう 3
学校が終わって、帰宅部な僕らはまっすぐ家へ帰る…と言っても、良夜は俺の家だけど。
毎回なことなので、パジャマは適当に僕のシャツやらジャージを着る。
体格が良夜は華奢だからだぶだぶなとこが、多少傷つく(笑)。
といっても僕はデブじゃない、…多少、ぽっちゃり、くらいかなあ…。
「ただいま」
「…いや、お前の家じゃないんだけど」
お約束な会話。
母親、至って普通にお帰り〜、の声。
良夜くんいらっしゃい、みたいな時期は過ぎたらしい。
僕らはいそいそと台所へ行き、ダイエットコーラとポテトチップスコンソメという相反する組み合わせをゲットする。
「課題やんなさいよ」
という痛い響きを後に残してサッサと部屋へ。
母親だって、本気じゃない…と思う。
諦めの境地ってやつ。
「なあ、お前、自転車ばっか乗ってるから太もも太くない?」
階段あがるときに良夜が失礼なこと言ってきた。
るせ、と軽く返しつつ、コーラだけにしとくかなあ…とか思う思春期な自分がいる。
コタツに入って、モンハン準備完了、なとこにふと思い出した。
そういや…。
「なあ、話ってなに?」
今日1日、テンションおかしい理由がわかるのか?と期待。
良夜はあからさまに動揺したようで、取り出したPSPをじっと見つめている
…電源、いれてないのに見つめてどーする。
「あ」
…。
「あのさ」
…な、ながいドモリだ。
どうしたんだ、こいつ。
顔をあげた良夜に、僕は驚いた。
…真っ赤だ。
え?
な、なんで?
「…俺さ…あ、あのさあ…俺、俺さ…」
俺俺詐欺でも、こんなに俺って言わないだろ。
「俺…す、好きなコ出来た…みたい」
…。
……。
え…………………。
えええ〜っ!!!!!!!
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