まったくもう １1
僕は自身にもついているソレに対しての嫌悪感はまったくなく、そっと手を伸ばした。
びしょ濡れのソレを軽く上下に動かすと、良夜の息があがっていく。
ふと意地悪がしてみたくなってきた。
手を止めて、
耳元に囁いてみる。
「良夜…なあ、腰振って自分で動かしてみて？」
良夜はイヤイヤする子供みたいに首を振る。
僕は暫く緩やかにソレを上下させたあと、ピタリと動かすのをやめてみた
良夜は呻いて、身体をくねらせる。
「ほら…良夜？」
誘うように言ってみる。
良夜は、ようやく諦めたようにオズオズと腰をあげ…さげ…また上げた。
「ｸｯ…ｱｱｯ…ﾝﾌｯ…」
僕も男だから、良夜の感じる「良さ」がわかって息が荒くなる。
段々、羞恥より快楽のウェイトが強くなってきたのか、激しく腰が上下に動きはじめた。
「ｱｯｱｯｱｯ…」
そのエロい光景に、僕は最後の蜘蛛糸並に細い理性がキレた。
「良夜…一緒に…イキタイ…」
僕は腰までズボンを降ろした。
顔を見ながらイキたい。
良夜を起こして、お互い半裸の状態で向き合う。
良夜の目は今や完全に飛んじゃっている。
「奏太…して…」
うわ言のように口走る唇を唇で塞いで、良夜の手を僕のアレに添えた。
熱いものに触れたようにビクッとはしたものの、良夜は素直に僕のモノを動かし始める。
他人に触れられた、その瞬間、余りの気持ち良さに僕は余裕がなくなってしまった。
こんなにも違うんだ。
自分で処理するのとは…。
向き合い、お互いのモノをお互いの指が…。
唇は激しく絡み合って、もう…ヤバい…。
僕のモノも、良夜のに負けないくらい濡れてるにちがいない。
お互いのモノを動かすたびに淫らな音がする。
少しでも長くこのままでいたい…。
良夜の亀裂を指でなぞると、お返しに同じことをされる。
…と、良夜が目を開けた
「も、だめ、俺、イッちゃう…!!」
切なげに喘いで、良夜が僕にしがみついた。
一緒にイコう。
僕らは強く抱き合って…そのまま…。
真っ白な世界へ。
…。
感想
感想はありません。
