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まったくもう 12

[3355]  にゃんこ  2009-12-24投稿

…。

冷えていく身体と、テンション。

僕はイッたあと、良夜の頭を腕に乗せた状態…つまり腕枕したまま半裸でコタツに入っていた。

横にいる良夜を見ると、長い睫毛を伏せている。

寝ているのか、起きているのか…。

下がった体温を感じながら、呆然としてしまう。

なんだったんだろう?

本当に僕らは…あ、あんなことしちゃったんだろうかっ?

あの時は妙に積極的だったのに今はどうしていいか解らない。

どうしよう…。

良夜のはだけたシャツや
その奥に息づいてる白い肌を見ていると、おかしいくらい切ない。

僕の一方的なプライドやら欲望で、親友を傷つけたんじゃないだろうか。

ふいに、良夜が目を開けた。

心臓が止まるほどギクッと体が硬直してしまう。

良夜は、何回か瞬きを繰り返し、くるっと僕に向き直った。

濡れたような瞳が綺麗だと思う僕はオカシイ。

「良夜、僕…」

続ける言葉がない…。

良夜は少し決まり悪げに微笑んだ。

「…バーカ…」

ああ…。
本や漫画であるみたいに
本当にキュンってなるんだなあ…。

もっかい、キスしたら怒られるかな…。

ヤバいくらい愛しくて、変だ、変だ…変だよ…。

良夜はじっと見てる。

だめだ。

僕は軽く、唇に唇を重ねて離した。

「ご、ごめん」

良夜が声をあげて笑った

「今更キスで謝るなよな…ったく…。
どーすんの、俺ら」

どーすんだろ(笑)

僕も笑ってしまう。

「なあ、奏太…俺ら、友達…だな?」

僕はハッと息を吸い込んだ

良夜はじっと僕を見つめている。

「…うん」

胸が痛い。
痛くて痛くて死にそう。

良夜は心からホッとしたように頷いた。

「だな!」

それは、僕とのことはこれで終わりだと言う暗示なんだろう。

「良夜、ごめんな」

良夜は赤くなって呟いた

「俺…嫌じゃなかったもん…。ま、まあ、びっくりはしたぜ?
でもさ…か、感じ…ちゃったし…」

勘弁してくれよ…。

真っ赤になってうつむく良夜を抱き締めたい。

僕、もしかすると…いや、きっと一時的な作用だろう。

良夜に恋なんか、したくない。

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