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まったくもう 13

[3070]  にゃんこ  2009-12-24投稿

『今日のこと、絶対に俺達だけの秘密な』

と念を押して、良夜は帰って行った。

当たり前だろ、と笑って帰して…この胸の痛みの処理に困る僕。

次の日

良夜に会うのが怖かった…避けられたりしたら…だが、良夜は笑って肩を叩いた。

「なあ、ミクたんのOVAがさあ…」

なんて言ってくる。


なかったことになってた


その方が辛い、なんて僕は思っていた。

良夜の唇や、触れてキスした髪や、首筋を見てしまう僕は…。

いや、忘れなきゃ…。


僕らの仲は相変わらずだったが、良夜は恥ずかしそうに

「今日、彼女と帰る」

という日が増えた。


そんなある日、良夜が久々にうちに来ると言う。

僕の胸が変にざわついてしまう。

『奏太に頼みたいことがあってさ…』

そういう良夜の妙に甘い口調に、期待してしまう…。


部屋に入るなり、良夜は恥ずかしそうに頬を赤らめて、僕の学ランの袖をそっと掴んだ。

「キスは…したんだ」

僕は唾を飲んだ。

「うん」

良夜は真っ赤になって、続ける。

「でもさ…その先、わかんないから…
奏太…教えて?」


僕は、向き直って良夜を見下ろして…耳元に囁いた。

「…実地で?」


良夜は小さく頷いた…。


まったくもう。

僕達、どーなっちゃうんだろうね?


…扉を閉めて

この話はここでオシマイ

読んでくれた人たちありがとうございました!


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