snow love 1
昨日から降り続いた粉雪が、溶けることなく積もり、今朝の通学路はひどく狭かった。定刻通り、いつも同じ制服を着た女子生徒を見かけるはずだが、今日はいなかった。
教室に入ると、この高校入学以来初めて見る光景が目に入った。
教室には5人しかいなかった。
「倉真(クラマ)くん、おはよ!」
このクラスの元気印、澄越三春(スミコシ ミハル)だ。
今日はいつにもまして元気そうだった。
倉真はあいさつを返し、この現状は何なのか尋ねた。
「雪で電車も止まっちゃって、バスは遅れたり運休したりで、みんな来れないみたい。」
茶髪を揺らしながら明るく応えた。
「三春ってサボり魔なワリにこういう日は来るよね〜。」
三春の友だち、利香(リカ)と佳乃(ヨシノ)も来ていた。
「当たり前じゃん。だいたいこんな日は授業無くなって、今日頑張って来た人はあとで授業免除に…。」
「ならない、ならない!」
三春と利香を尻目に、佳乃は倉真に話しかけた。
「倉真くん、おはよう。」
「おはよ。お前らはいつでも三人そろってるな、仲良いっていうかなんつーか。」
その時教室のドアが開き、担任教師の笠倉美月(カサクラ ミツキ)が入ってきた。
「みんなよく来てくれました、うん…5人か。」
美月は長い黒髪を後ろでシニョンにまとめていた。
キリッとしたスーツ姿だが、顔はまだまだ新任教師の垢抜けない雰囲気が漂い、幼さすら残る。
教室に入ると、この高校入学以来初めて見る光景が目に入った。
教室には5人しかいなかった。
「倉真(クラマ)くん、おはよ!」
このクラスの元気印、澄越三春(スミコシ ミハル)だ。
今日はいつにもまして元気そうだった。
倉真はあいさつを返し、この現状は何なのか尋ねた。
「雪で電車も止まっちゃって、バスは遅れたり運休したりで、みんな来れないみたい。」
茶髪を揺らしながら明るく応えた。
「三春ってサボり魔なワリにこういう日は来るよね〜。」
三春の友だち、利香(リカ)と佳乃(ヨシノ)も来ていた。
「当たり前じゃん。だいたいこんな日は授業無くなって、今日頑張って来た人はあとで授業免除に…。」
「ならない、ならない!」
三春と利香を尻目に、佳乃は倉真に話しかけた。
「倉真くん、おはよう。」
「おはよ。お前らはいつでも三人そろってるな、仲良いっていうかなんつーか。」
その時教室のドアが開き、担任教師の笠倉美月(カサクラ ミツキ)が入ってきた。
「みんなよく来てくれました、うん…5人か。」
美月は長い黒髪を後ろでシニョンにまとめていた。
キリッとしたスーツ姿だが、顔はまだまだ新任教師の垢抜けない雰囲気が漂い、幼さすら残る。
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