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snow love 18

[6750]  輪廻  2010-02-02投稿
律子は声を殺して泣いた。
なぜいつもこの衝動が抑えられないのだろう。
達した後考えるのは倉真のことだった。
律子の瞳はぼんやり宙を眺めていた。



「新島か〜。あの人どの授業でも真面目だからなぁ。」

やっぱり、と美月は微笑みながら倉真が淹れたココアを飲んだ。

「あんなに遠くから通ってたんだ。」

「うん、本当は学校の近くに住んでたんだけど、中学生の時にお母さんが再婚されて、再婚相手さんのお家に引っ越しちゃったんだって。」

「へぇ、よく知ってるね。」

「担任ですから。…あんまり遠くだから少し気になって調べたの。」

この話を聞いた後で別れ際の律子の表情を思い返すと、何か不安感のようなものが倉真の中に芽生えた。

それが何なのかは分からなかった。

何より美月に余計な心配をかけたくなかった。

倉真は不安をココアと一緒に飲み込んだ。

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