旦那の上司(2)
私は待ち合わせの喫茶店に着くと、すでに部長は右奥隅に座って待ってました。髪の毛が薄く、小太りの見た感じ40代後半ぽい方でした。私は、「はじめまして。主人がいつもお世話になっております。妻の由美子です。」「はじめまして。部長の田村です。今日は呼び立ててすみません。」とお互い軽い挨拶をしました。そして本題に入りました。部長が云うには、今回、会社が大幅なリストラを行う様で各部署からも対象者が出るのは必至で、旦那がどうやら対象者に上がっているという事でした。私は部長に「リストラだけはなんとかなりませんか?」とお願いしましたが、部長は、「今回は私もしてもなんとかしたいのですが会社の方針でして・・・」と言われました。私はすかさず、「主人を助けてあけで下さい。お願いします。私で出来る事あれば何でもしますから。」と言いました。すると部長は、「奥さん、そう言われてもね。困りましたね。でも奥さんが本当に何でも出来るのであれば私としてもなんとか上層部と掛け合ってみますが。ほんとに何でもしますか?」と言いました。私は「何でもします。」と言いました。すると部長はとんでもない事を言って来ました。「解りました。奥さんがそこまでご主人の為にと言うなら。私はね。あなたのご主人つまり原田君から由美子さんの写メを見せてもらったときに、凄く綺麗な女性だと思っていたんですよ。そして実際今日あなたに会って写メより実物の方が綺麗だと思いました。ズバリ言います。私を相手してくれたらご主人をリストラされない様にしましょう。嫌ならこの話は無かった事でもいいですよ。私は独身だから女性が恋しくてね。」と言いました。私は凄く悩みました。一晩考えてさせて下さい。と言うと部長は、解りました。では私の電話番号とメールアドレスを教えるので連絡を下さいね。と言い、紙に電話番号とメールアドレスを書いて私に渡しました。勿論ご主人には内緒で連絡を!と言われ喫茶店を後にしました。 家に帰り、旦那が帰宅するのを待ってました。旦那が帰ってくると私はリストラの件をさりげなく聞いてみると旦那の様子が変わり、どうやらリストラが現実味帯びてる様な雰囲気だと言いました。昼間の部長の話は本当なんだ。と確信しました。私は旦那が寝たあとに部長にメールしました。「昼間の件わかりました。よろしくお願いします。」
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