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snow love 20

[5571]  輪廻  2010-02-08投稿
「ちょ、ちょっと待ってくれ。どうしてそうなるんだよ?俺、新島に呼ばれてんだろ?だったら…。」

「そっか、そうだよね。ごめん。変な事言って…。」

なんだか三春の様子までおかしいことに倉真は気付いた。

「澄越?…なんかあった?」

「そっちこそ。こんな時間にどこにいるのさ。」

「いや、たまたま家にいなくて。」

「そう……。」

しばらく沈黙があり、三春は言葉を続けた。

「…美月先生の家?」

倉真は目を開いて驚いた。
美月をちらっと見やると、既に気持ち良さそうに眠っていた。

「……。なんだよそれ?なんで俺が先生の家に…。」

「今日、私誕生日だったんだ。」

「え?」

「私、今日ある人に告白しようと決めてたんだ。でも、その人の家でずっと待ってたけど、その人は帰って来なかった…。」

「何言って……。まさか、俺なのか?」

三春の声は微かに震えていた。
そして精一杯の明るい声で倉真に告げた。

「倉真くん、大好き!私、あなたのことが大好きだよ。」

三春は言い終わるなり泣き出した。
「大好き」が、あまりに虚しく、軽い言葉になった。
意味を成さない告白をさせた罪悪感が倉真を襲った。

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