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偽善者博士と女の子になったおじいちゃん7

[2388]  クート  2010-03-10投稿
先程まで富継がいたアパートは、天神橋からさほど遠くない場所にあった。富継は10分もしないうちに橋の下のねぐらへ着いた。 (誰もいない? ) ここは富継を含んだ浮浪者5人のねぐらである。何時ものこの時間なら、酒屋の空き瓶から少しずつ集めた酒とコンビニのゴミ置場から仕入れた消費期限切れの食材を肴に、みんなで一杯やっている筈だった。 (広治達はどこへ行ったんだぁ? ) 富継は自分に起こった奇妙な出来事に関係がある様な気がしてならなかった。 少し離れた場所にテントが張ってあった。いつもと違う風景だ。 (もしかして、あそこに協力者ちゅうのが居るのか? なんかゴツゴツしとるけど、この封筒の中身は何だぁ? ) 定形封筒に入っているそれは、丸みを帯びてプラスチック程度の硬さの物だった。封をしているのでハッキリとは判らなかったが、3個入っていた。 「もしもーし! 」 取り敢えず富継はテントの中に声を掛けてみた。 誰かが出てきた。 「あれぇ」 富継は思わず声を出していた。浮浪者仲間の一人、広治だったからだ。 「あ、ど、どうも… 」 広治は何やら緊張の面持ちだ。 「広治、こげな所で何やってんだぁ? みんなも中に居るのけぇ? 」 「あ、は、はいっ… あれっ? な、なんで、オレの名前を… ?」 「なんで、って、オレぁ富継だべ。顔、忘れたかぁ? 」 広治はどぎまぎした。新生富継があまりの美女だった上に、訳の分からない事を言っているからだ。 「富爺ィは一昨日から行方不明なんだけど… お嬢さん、富爺ィと、お知り合い? 」
「あ、… 」 富継はつい忘れていた、大変身の自分を。
「い… いえっっ、な、何でもありま… せん! 」 慌て、言葉遣いまで変わる富継だった。 「と、ところでお嬢さんかなぁ、封筒を持ってくる人って? 」 「あ… はい、これ 」 富継は〈えっ、協力者って、こいつ? 〉と思いながら封筒を広治に手渡した。

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