虹色マカロン,3
「俺はもう抜けてきたけど…一也は?誰かと一緒だろ?」
小首を少し傾ける仕草が、可愛くて可愛くて仕方がないなんて。
「いいよどうせ早く抜けたかったし、連絡だけしとく。」
「じゃあ、2人で何処か行こう?一也の事知りたい。」
そう言って微笑む満は
俺にはとても妖艶に見えた。
「俺も…満の事知りたい。
何処行こうか。
俺の家は遠いしな…。」
近くにホテルがあるのは知ってるけど、ホテルは嫌だった。
俺は満とセフレになりたい訳じゃない。
だから、
「俺ん家は?近いよ?」
満がこう言ってくれた事が凄く嬉しかった。
「行っていいの?」
「駄目な訳無いじゃん。
じゃあ、行きますか。
一也車は?」
「ない、友達の車で来た。」
「じゃあ、徒歩だな。
10分ぐらいで着くよ。」
満が歩き始めて、
俺もあわせて歩き始める。
「……満、飲んでる?」
「飲んでない…けど、
……一也こそ酔った勢いでーとか止めてくれよ?」
「俺は飲んでても強いから。酔った勢いでとかあり得ない。真剣な一目惚れだから。」
「…。」
「?」
満の顔は飲んでなくても
赤くなっていた。
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