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母の遺言(十八)

[3061]  バツイチ女  2010-05-01投稿
私は5年以上の関を切って、昨夜のセックスで目覚めた気がした
2時間半の睡眠にしては寝覚めも爽快だった。

13人分。26個の卵をボウルに割っていく。
母に教わった卵焼き。
私の運命を変えた気がした…母さん、ありがとう…思わず呟く。

一皿だけ、砂糖味の卵焼きを修に渡した。
修は、承知したと頷く。
夕べの約束だ。今朝のシャワーの際、剃刀を入れた陰毛を足元に散らした

「ご飯はお代わり自由!お腹一杯、食べて!病気にでもなったらお部屋代も頂けないわ!さあ、お代わりして!」

私は母親譲りの朝の挨拶をする。全員がお代わりを差し出す…。
それとなく全員の顔を見るが誰だか判らない!
一人だけポーカーフェイスを貫いてくれている訳だ。
洗い片付けが終ると修が食堂に戻って来た。
私に親指と人差し指で丸を作って見せた。

「今日は幾つか、修さんにお話があるの。…先ず初めに、これ、納めて下さい。50万、入っています。私のくだらない我が儘を聞いて頂いてお世話頂いたお礼です」

「とんでもない女将さん!頂く理由はありません。…私は40才、…女将さんは38才。先代からお世話になって、女将さんのことが妹のように可愛いだけなんですよ。妹のために私が何かをするのは当然ですよ。これは頂けません」

「何か困った時は修さんに相談せよ、と言うのが母の遺言です。これはこれで、納めて下さい。私に恥をかかさないで!…次に、ここに封筒が 12枚あります。本屋の図書券、コンビニの商品券が合計 2万円分入っています。修さんから皆さんに渡して下さい。色々御迷惑とお世話になるお礼です。…三つ目は図面が出来て相談しますが、焼肉店とうどん屋を潰して、ファミレスに貸してロイヤリティを受け取る形に変えます。その際、相談に乗って下さい。
最後の相談は…私の我が儘に関してです。
マスクは外した方がいいと思う?…」

「女将さん、私、調子のいい男と思われるかも知れませんが…段々、先代に似て来ましたよ!女将さんの気持ちの先の先を考えて、このお金は一先ず私が預かります。
図書券商品券の意味も彼らに判らせて渡します。
女将さん、昼間のストレスを夜に心置きなく思い切り解消して下さい。恥ずかしいことでも何でもありません。私が防波堤です。可愛い妹のためにね。…私はマスクは不要だと思います。…もし、女将さんが決心されるなら…今夜のお相手、教えますよ」

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