官能小説!(スマートフォン版)

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にゃんこ の投稿された作品が84件見つかりました。

 
  • 君にいいたいコトがある

    新学期。やな言葉。高校一年生になる。…実感、なし。これが朝、起きたときに過った俺の思考。俺の行くのはバリバリの進学校で、中学んとき仲良かった奴等は皆、普通の高校に行っちまった。俺だって本当はそっちに行きたかった。なのに俺の親父が絶対に認めねえから…。「俺が医者なんだから、お前が医者になるのは当然だろう」が、親父の口癖。漫画みたいな頑固親父! だから、当然俺は新しい学校に対してワクワクもなんもなか
    ねこ  [3,092]
  • それでも僕は エピローグ

    クリスマス当日。僕らはお互い何となく緊張していた。僕の寮部屋は他に誰もいない。実家に帰ってるから。「え〜と」ほらな〜。先輩が妙に「知識」をリイチ先輩から仕入れたりするからぎこちなくなるんじゃん…(>_<) 「あ、あのさ」モンブランのケーキを目の前にして、先輩が切り出す。だあ〜、僕なんて今まで誰かと付き合ったこともないんだよ? こ、こういう雰囲気、どうしたらいいの? 「な、なに?」先輩は挙動不審だ
    ねこ  [1,887]
  • それでも僕は 14

    「…ごめんな、気づくの遅すぎだよな。俺さ…多分、無理やりキスしちまったあの日から…お前のこと好きだったんだと思う。でもさ…馬鹿だからわかんなかった。ユウキに対しての気持ちは突然すぎた。でも、お前への気持ちは…ゆっくり、ゆっくり重なっていたから」先輩! 馬鹿、なんで声でないんだよ!! 「…辛かったよな、俺…曖昧な態度で。お前が泣かないように必死に笑顔作る度、抱き締めたかった。でも、怖くて出来なかっ
    ねこ  [2,132]
  • それでも僕は 13

    「昨日さ」吹きつける風に飛ばされないくらいの声で、先輩は話始めた。もう! 教室で話せばいいのに!「ねえ、先輩ってば…」「昨日、ユウキと話したんだ」木崎先輩と? 「自分の気持ちを確かめたくてさ。色んなことわかった。俺はやっぱり…」嫌だ、聞きたくない。僕の塞ごうとした両手を先輩は強く抑えた。「聞いて、鈴」…。「やっぱり、ユウキが好きだった」…。わかってるよ…。「鈴、「だった」んだ。ユウキは…過去だ」
    ねこ  [1,887]
  • それでも僕は 12

    どんどん月日を重ねて、もう寒い季節。つかず離れずの僕らの息も白くなって…。もうすぐ、聖者の誕生日ってイベント。 寮生活者は自宅に帰ってもいいし、寮で過ごしてもいい。 春休みも夏休みも僕は寮で過ごした。「俺も毎年、帰らないな…ま、邪魔したくないしさ」叔母に帰ってくるなと、きっと言われてるんだろう…先輩は、わりと嘘つくの苦手だね。 「じゃ、僕ら一緒にクリスマスいられるね」自分でも予想外に無邪気な言葉
    ねこ  [1,678]
  • それでも僕は 11

    「鈴のこと、知りたい」先輩にそう言われて、僕は戸惑った。 「話すことがない…僕は平凡だから」先輩の長い指がそっと触れて僕の頭を自分の肩へ引き寄せる。「平凡な奴なんていないよ。お前には、お前の物語があるだろ」それはね、先輩と出逢ってから生まれたんだ。「僕は…先輩と出逢うまで、人と関わるのが怖かった。一人でいいって本気で思ってた。先輩が、僕を見ていたなんて知らなかったから…びっくりした」クスッと笑っ
    ねこ  [1,561]
  • それでも僕は 10

    「先輩…あの…」「鈴、お前って意外と読めないよ」…それって誉めてるの?でも、あんまし考えらんないや、あったかいから 「鈴、キスしてごめん。なんかさ、お前が屋上こなくなって…避けられてさ…自分でもよくわかんないんだけど、めちゃくちゃ痛かった」…うん。 先輩は寂しがりやだもんね、と心で呟く。 「お前の気持ち、誤魔化したりしない。今すぐ、他の奴に向かえるほど俺は器用じゃない…けど、失うのも痛い。…俺っ
    ねこ  [1,374]
  • それでも僕は 10

    なんで、キスなんか…。木崎先輩を失って、僕まで失うことに耐えられなかったの? 先輩は…そんなに弱い人間なの? それとも僕のこと、少しは好きなの…? わかんない、わかんないよ、先輩のことがひとつもわかんない。 僕は自分の部屋で寝転がっていた。唇を舐めると僅かに血の味が残る。ふっと、先輩が泣いた日のことを思い出した。 俺は汚い。先輩は吐き出すように呟いた。…先輩は強くて、なんでもできると思っていた。
    ねこ  [1,560]
  • それでも僕は 9

    僕はバカだ。大人ぶっていたけど、結局子供なんだ。 転校生…いや、木崎先輩をどうこう言う資格があるはずないのに。 僕はふらりと立ち上がって、お辞儀をした。 リイチ先輩は、悲しそうな…不思議に輝く目で僕を見つめた。「…リョウにはね、誰かが必要だよ。それが君かは解らないけれど」僕は泣きたくなった。リイチ先輩の声は可愛らしいけれど、強く響いた木崎先輩は戸惑いの表情で僕を見送っていた。 僕は、そのまま振り
    ねこ  [1,748]
  • それでも僕は 8

    なんでこうなったんだろ僕はリイチ先輩と木崎の部屋にいた。亮二先輩はもう部屋を別に移してるから、いない…別の生徒がいる。リイチがそいつに何か囁くと、席を外した。僕はどうでも良かった。誰に見られようが知ったことかよ。「普通」でいることや、人間と関わらないことを望んできたのに…。今の僕はなんだ。なんなんだよ…。 木崎が僕を見つめている 怪訝そうだ。なんだ、馬鹿みたいな顔しやがって…。リイチ先輩が僕の正
    ねこ  [2,252]
 
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