トップページ >> ニャンコ〜意外と長くてスイマセンでした(>_<)個人的には書いてて楽しかったです〜!mixiでの広がり嬉しい限りです、気になる方は是非遊びにきて下さいね☆ ではでは…☆☆ の一覧
ニャンコ〜意外と長くてスイマセンでした(>_<)個人的には書いてて楽しかったです〜!mixiでの広がり嬉しい限りです、気になる方は是非遊びにきて下さいね☆ ではでは…☆☆ の投稿された作品が233件見つかりました。
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ライアー 22
無性にあの、初めての夏に帰りたくなることがある。 あんなふうに無邪気に笑っていたアキヒトがいて、僕がいて。 僕らはつかず離れずな、微妙な位置にいた。 もうアキヒトがどんなことを裏でやっているのか把握出来なかった。 高校二年で生徒会長になった時も、中傷していた生徒に何かしたらしいことは解ったけど詳しく知りたいとは思わなかった。 アキヒトの望む幸せがその先に本当にあるなら、それでいいと思っていた。
にゃんこ [1,370] -
ライアー 21
押し付けられた唇。 舌が僕の唇を開こうとした時、ようやく我に返った。 「っにすんだよっ!!」突き飛ばされたアキヒトは面白そうに首を傾げた。 「キスだよ、キス。お前のことだから誰ともしたことねえんだろ?相手が女だろうが男だろうがやるこた同じ。俺と寝てみる?…悠…」僕は唇を拭いた。残る感触も全て拭った。 「お前、どうかしてる」「そうだな、教えてやる。あの日俺が血ヘド出るまで殴られたのはな?美恵子のせ
にゃんこ [1,589] -
ライアー 20
アキヒトは唇を歪めた。 「悠、俺がお前には何もしないと思ってるのか?調子に乗るなよ…俺にとってはお前も馬鹿な取り巻きも同じなんだぜ」僕は笑った。 「怖がると思う?お前の父さんに凄まれて、お前が死んでるんじゃないかって思った瞬間に比べたら怖くなんかないよ。僕にはお前の、お前が駆使してる力なんか通用しないよ。僕はお前に媚びはうらない。僕はお前が正しいと思えない。僕は…」アキヒトの、額が僕の額に押し付
にゃんこ [1,227] -
ライアー 19
「俺が始めてお前んち行ったときさ」ある日曜日。広々として高価な家具で彩られたアキヒトの新しい部屋で思い出したように話始めた。 「俺が言いかけてやめたことあっただろ?」僕は頷いた。 今とは全く違う、不器用でギクシャクした痩せっぽっちの少年。 「お前んちって、お前んちの匂いがする…そういいかけた」「匂い?」アキヒトは洒落たソファーに落ちつかな気に身を沈めてる僕のすぐ隣に腰を降ろした。 「うん。幸せな
にゃんこ [1,260] -
ライアー 18
もちろん疑われたのはアキヒトだったけど、呼び出しをくらった彼は澄んだ声で「僕じゃありません…調べて下さい」と潔白を主張した。 アキヒトはクラスに帰り 「あんな汚いことを、僕はしないよ」と呟いて静かに涙をこぼしたら、女子たちの「酷い、疑うなんて」という後押しがいつのまにか広がり、それまで疑っていた連中も「生徒を疑う卑劣な学校」に話が流れていった。 ヒートアップして「授業をボイコットしよう」などと叫
にゃんこ [1,046] -
ライアー 17
高校一年になった春、アキヒトは順調に録でなしになっていた。 同じクラスになった僕がやっとこ入った進学校に彼は楽々と入ったのだ。燦然と輝く学年トップという肩書きを載せて。周囲から向けられる尊敬と畏怖の眼差し。 本当の父親が前科者で、母親はいないという境遇を隠さず毅然としているアキヒト。 名字も三谷から嘉納に変わった。 演技にも磨きがかかり、少しでも自分の意に沿わない相手は容赦なく叩き潰した その遣
にゃんこ [924] -
ライアー 16
まんまと資産家の跡取りになったアキヒトは、猛烈な勢いで勉強していた。 学年トップを飾ったとき、アキヒトは言った。 「人が人に従うのはな、そいつが絶対的に自分より優秀だと認めた時なんだぜ?容姿も金も頭脳も、全て巧く使える奴が勝ち残れる…自分の限界に気づいて墜ちていく奴は屑だ!勝てない奴ほど言うのさ…やればできる、こんなんじゃねえって。そんな奴は屑だ!…死ねばいい、あの世でほざけばいい、こんなんじゃ
にゃんこ 暗い話ですね、すみません(>_<) [972] -
ライアー 15
アキヒトが里子に出されたのは中学一年生の時だ。 子供の出来ない、かなりの上流家庭に養子になる前提で行ったらしい、と母さんが話してくれた。 本当は母さんがアキヒトを引き取りたかったんだけど父さんがどうしても了解しなかった、と母さんは前に話していた。 「資産家なんだよ、俺を引き取る奴ら。だからちょっと取り入ってやったのさ。チョロいもんだぜ、相手が欲しい言葉と顔をくれてやりゃあいいんだからな」アキヒト
にゃんこ [969] -
ライアー 14
あの男は虐待の罪で一年の実刑をくらい、アキヒトは「たったの一年かよ」と吐き捨てた。 ことなかれ主義の僕の父さんは片がついて胸を撫で下ろし、「母さんを怒らせると怖いな」と呟いて僕を笑わせた。 アキヒトがいつか父さんを自分の子にする、と言ったのを思いだし、さらに僕は笑ってしまった。そして。 アキヒトはそれから、施設から学校に通った。 夏休み、アキヒトのカリスマに洗脳された男子らは、寵愛を受けようと画
にゃんこ [1,088] -
ライアー 13
全てが変わったのはあの日からだ。 僕の母親は、ズダボロなアキヒトと話をした。 母さんは言った。 「貴方を助けたいけれどそれは全てが変わることを意味するの…私は今の現状を変えたい。貴方はどうしたいのか聞かせて。私は貴方が戦うなら、一緒に戦うから」頭がいい貴方ならわかるわね、と大人同士みたいに母さんは向き合っていた。 母さんはあの男に一度電話していた。これ以上虐待を続けるならアキヒトを帰さない、と。
にゃんこ [891]