官能小説!(スマートフォン版)

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ぺぺんたの投稿された作品が138件見つかりました。

 
  • さよならは五分前 19

    無抵抗、というより諦めの極致な状態の簓を容赦なく攻める。 揺すった部分から透明な液体が零れる。 まさか男のを舐めたりするようになろうとは、なんて客観的な自分もいて目が笑ってしまう。 「や…だよっ」口だけだね、簓。 首筋にキスしながら、淫らな指はやり放題。 大人のテクニックに抵抗出来るわけないだろうが。 可愛い声で泣きながら、背中のけぞらせる。天然でエロイね。 「入れたいな」耳元に囁くと 「…ろす
    ゆふこ  [1,393]
  • さよならは五分前 18

    「っん〜!」悩ましい声をあげないように必死で遮る簓の手の甲を舐め、少しずつ少しずつ…薄皮を剥ぐように抵抗を溶かしていく。 緩い生地の長Tだから余裕で手が滑り込む。 海斗は紛れもなく簓に欲情していた。 初めて一緒に寝た時から奥底で望んでいた。 「えっ…うっ…」もうどうしようもなくて、泣いている簓の涙を舐めて加虐の、言い知れない情欲に戦(おのの)いた。 俺は…狂ったんだろうか? 愛しい反面、ズタズタ
    にゃんこ  [1,779]
  • さよならは五分前 17

    「…っ」唇を噛まれて、引いた。 冷たい、貫く目。 「俺は…そういう趣味はないんですけどね」努めて冷静に言う簓…だが顔は青ざめている。 海斗は唇を歪めた。 「ふん」自分にそんな一面があるとは思わなかった。 無理やり押さえつけ、唇を首筋に這わせた。 「っっ」嫌だ、と突き飛ばそうとする両の手首を片手で抑えつける。 華奢とはいえ、男だ。 本気で抵抗されれば恐らく…。 海斗はパッと簓の
    にゃんこ  [1,769]
  • さよならは五分前 16

    「矢倉さん…」揺さぶられて、まどろんでいたことに気づいた。 常に暗いから寝たいときに寝るしかない。 そして食べたい時に食べる…まるで動物だ。 膿んだ生活だ。「風邪ひくよ?」体感的にはきっと一週間は経っている…気がする。 他の電化製品は動くのに時計は動かない。 象徴的だ。不可思議だが、俺の知ったことじゃない。 海斗は伸ばされた簓の手を掴んだ。 日を重ねるごとに、生きている感覚が
    にゃんこ  [1,388]
  • さよならは五分前 15

    「暗闇ってのは気が滅入るね…」ぼそぼそと買い置きのパンを二人で食べ、なんとか会話を絞りだそうとする。 簓は思ったより元気だが、心配気な顔に変わりはない 時計も止まっていてどれだけ時間が経ったのかもわからない。 「今日…いや、今日って言っていいのかな…んと、何しましょうか」簓はクリームパンを牛乳で流し込み、微笑んだ。 不思議だ。 海斗はまじまじと簓を見つめる。 昨日、というか眠る前より遥かに落ち着
    にゃんこ  [1,586]
  • さよならは五分前 14

    夢なき夜を越え、起きた時カーテン越しには変わらない闇が。 星も月もない漆黒が我が物顔で横たわっている空。 腕の中で優しげな吐息…簓を抱いたまま寝ていたことを思いだし海斗は微笑んだ 事態は好転などなく、変わらないことは明確。 それでもなぜだか暖かさが絶望を和らげた。 長い睫毛、おっとりと眠る顔はまだほんの子供みたいだ。 そっと濃い茶の前髪に触れ白い頬を指先で撫で…少し眉間に皺が寄ったのを見て更に
    にゃんこ  [1,170]
  • さよならは五分前 13

    しんとした空気。 雨は帰ってこない。 月明かりもなく…寝息も…ない。 背中合わせに寝ながら、どうにか思考を止めようと瞼を閉じていた時、「起きてますか…?」と小さな呟きが聞こえた。 「ああ」海斗はため息まじりに答えた。 「寝れないんです。疲れてるのに」「同じだよ」簓が身じろぎし、こちらがわを向いたのが気配でわかった。背中に感じる、彼の視線。 「静かすぎるな」「…ええ」俺も振り返ろうか…。 海斗は苦
    にゃんこ  [1,222]
  • さよならは五分前 12

    「大丈夫…根拠はないけどな、生きてるんだから」「…貴方を、跳ねた時、笑っちゃうでしょ?俺ときたら明日は給料日なのに!って思ったんですよ。あ…明日なんて…永遠に来ない…のに」「…時間が…止まってるな…確かに」否定してどうなる? 俺だって期待させるような言葉が何一つ浮かばないというのに。 「他の人たちがいないのは何でかな。俺たちだけ…」簓は独り言のように呟いてしばし思案顔で唇を噛んだ 「寝れば全てが
    にゃんこ  [1,302]
  • さよならは五分前 11

    冷たい沈黙。 一言でも発したら止まらなくなる、お互い。 二人は静まり返ったアパートを見上げ、階段を上がっていった。 鍵を差し込み、海斗が簓を招く。 「お邪魔します…」久々に出た言葉は空を漂い虚しく響いた。 スイッチを入れると、すぐに明るくなった。電気はつくらしい。八畳と六畳の2DK。 白い革張りのソファに落ち着かない様子で簓が座ったのを見て、海斗は背広を脱ぎネクタイを緩めた。 「着替え適当
    にゃんこ  [1,121]
  • さよならは五分前 10

    入りますよ、と声をかけ、靴を脱ぎあがる。 普通なら絶対しない行為。見つかれば警察沙汰。 それこそ二人が望むところだ。 海斗は無意識に、簓を自分引き寄せ、自分の背後に位置づけた。 二人の息づかいしか聞こえない…明かりは玄関を抜けた向こう側でおそらくリビングか? 海斗はそっと、扉を引いた 「…どういうことだ」誰もいない。 だがリビングのテーブルには瓶ビールと酒の肴らしき刺身を入れた小鉢。 つきっぱ
    にゃんこ  [1,396]
 
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