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ボーイズラブに含まれる記事が1120件見つかりました。
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クレイジーキャット 34
つまり、まとめるとこうだ あの日、連理が授業に来なかったあの日。 庄野を追った連理は、俺を挑発しないように庄野に迫った。 ならば、と庄野が提案した たった今から、一週間。 連理が俺を避けるようにしろ、と。 メールも電話もなし。理由を説明することも認めない フェアかどうかは俺を見ればすぐわかる…と。 見返りはもし一週間すぎてまだ俺が連理を好きでいたら…二人の間が壊れていなければ、その時はもう絶対に二
にゃんこ [1,123] -
クレイジーキャット 32
庄野は瞬時に、悟った。 ゆっくりと静留から離れ、俺たち二人を感情を抑えた目で見つめた。 「やってくれたね」静留は机から飛び起きて、乱れた服を直した。 「貴方の真似をしただけですよ」静留の言葉に連理が吹いた それから強い瞳で庄野を見据え、言い放った。「賭けは俺の勝ちだな。約束は守れよ、碧」庄野はらしくなくも疲れたように、しかし皮肉な笑みで連理を見返した。 「どうやらそのようで」…俺は話がさっぱり見え
にゃんこ [1,054] -
クレイジーキャット 31
50分。 あと10分。 俺は迷いなく殴り込みにいく。早く…! 静留の意図はなんとなくわかってきたが、だからって平気なわけはない。 むしろ、静留が芝居なのかなんなんだかわかんなくなってきた。 俺がみていることがわかっていて、こんなこと出来るんだろうか? あまりにも二人はエロティックで胸が騒ぐ。 静留の学ランのボタンが外されて庄野の指が忍び込む… もう無理! 限界!!!!!!!!! 俺が勢いよく扉を引
にゃんこ [1,219] -
クレイジーキャット 30
庄野は屈んで、ためらいなく静留の唇に唇を重ねた。 俺は思わずカメラを取り落としそうになったが、なんとか持ちこたえた。 やめろったら!! 唇を重ねて、離れた。 一瞬だけ、静留がこちらを見る… それだけで意思は通じた。 まだ、来るな! 頭に響くような警告の眼差し。 けど! 「せ、先生、だめです、俺…怖い」庄野は明らかにその言葉に反応している。 追い詰めるのが大好きな獣だから。 「いや、君はされたいんだ
にゃんこ [1,051] -
クレイジーキャット 29
カメラで撮りながら、誰も来ないこんなところで一体何を考えてるんだ、とやきもきしている俺。 約束があるから中に入ることもできない。 静留には何か考えがあるんだろうが…。 庄野をなめたらいけない、アイツは…性悪だぞ! 「で、どうしたいんだい」庄野はニヤニヤと微笑しながらこうまで嫌らしく見えるのが不思議な動作で立ち上がり静留の肩に手をのせた。 「俺は…わかりません」話の方向がわかんねーのはこの俺だ! な
にゃんこ [1,047] -
クレイジーキャット 28
近づき…気づいた。誰かいる。そっと、中を伺うと。 驚き、動揺し、絶句した。 な、なんで?? なんで静留と庄野がいんの 二人は向かいあって話していた。 俺は驚きつつ約束通り、ムービーを撮り始めた。なんだ? 静留は何をしてんだ? 「…で、話したいことはそれだけかい?まあ君ならどの大学でも大丈夫だと思うよ」よそ行きの綺麗な声。 「いえ、あの…」静留は言い淀み、神経質に指を唇へ持っていく。 それでいて上目
にゃんこ [1,101] -
クレイジーキャット 27
俺と連理がおかしくなってから一週間がたつ。連理をなんとか捕まえようとしているところに静留がきて俺を座らせた。 「あのね…実はちょっと協力して欲しいんだ」? 俺が黙っていると、静留は眼鏡を拭きながら微笑んだ 「あのね…放課後なんだけどさ…」静留がそっと耳打ちし、俺は意味がわからないまま頷いていた。「大丈夫、今日を境に全部まともな方向になるから」自信満々で静留は肩を叩いた。 まともな方向? なんもかん
にゃんこ [961] -
クレイジーキャット 26
大丈夫だよ その言葉に励まされるも、やはりメールも電話もない 俺と庄野がキスしてるのを見たんだろうか? 見たにちがいない。 連理は青ざめて、目に見えて具合の悪そうな顔をしていた。 「連理…」なんとか話をしようと近づくと、無言で席を立ち、消えてしまう。 もう、ダメなのか? 俺を見切ったのか…? 自分自身でさえ、見切りをつけたいくらい情けなかった。 罠だと知っていて行った。 アイツを心底嫌いなのに、ア
にゃんこ [1,253] -
クレイジーキャット 25
連理は居なかった。 家にも、どこにも。俺はパニクって、ある家のチャイムを鳴らした。扉は開き驚いてポカンとしている静留が出てきた。「ど、どしたの?」もう、限界だった。 頭、悪い俺がいっぱいいっぱい考えたところで、解決できるわけがない。 慌ててなかに招き入れた静留に 今までのことを全てぶちまけた。 静留は静かに頷きながら時折、「で?」とか 「それから?」と促したり補足を求めたりしていた。話つかれて、ぐ
にゃんこ [1,056] -
クレイジーキャット 24
「お前…」さっきまでの優しさも、理解も全てフェイクだ。 歪んだ笑みで見下ろしている…これが本物だ。 「連理が本当に好きなんだね?素晴らしい」嘲るように言い放つ。 「けど、少し…遅かったみたいだ、琉聖君」その意味がわからず、庄野を睨み付けていると、奴は笑って指をさした。 「ちょっとショックが大きかったようだよ」指の先を見る。音楽室の扉は僅かに開いていて…そこに投げ出されるように落ちているのは…連理の
にゃんこ [1,074]