官能小説!(スマートフォン版)

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ボーイズラブに含まれる記事が1120件見つかりました。

 
  • クレイジーキャット 23

    望まれて? そのうち冷める? 連理は望んでいる…? 庄野を、庄野といることを…? 庄野は更に近づいた。 見上げると、慈愛に満ちた瞳で見下ろされた。 「傷ついているね…可哀想に」普通なら 可哀想などと言われたら、俺は逆上するだろう けれど庄野の声には魔力があり、俺は気づけば泣いていた。 なんで無視すんの、連理…なんで…? そんな俺を、庄野はそっと引き寄せた。 泣いている俺の背中を撫でる…子供をあやす
    にゃんこ [1,104]
  • クレイジーキャット 22

    手の甲をそっと撫でられ、痺れるような感覚に俺は慌てて手を引っ込めた。 庄野は別にそれを咎めた風もなく、立ち上がった。 身長が高いわりに威圧感はない…が、俺は少し後ずさった。 庄野は優しい微笑を浮かべていた。 「あんな風に言うとはね…僕はきっと嫉妬したんだろう。君と…連理に」連理の名を呼び捨てにされた。 「君たちにヒビが入っていないといいが…大丈夫なのかな?」「あんたのしったことじゃない」俺の言葉に
    にゃんこ [1,160]
  • クレイジーキャット 21

    「やあ、来たね、吉川君」明らかに俺はどうかしている。 こんな防音の密室に2人きりでいるとは。 「大丈夫、今日は部活もないらしいし…職員室じゃ話せないこともここならね」グランドピアノに体を預け品定めするように俺を見る なぜだろう、ただの言葉もコイツが言うと含みがあるように聞こえ…淫靡な匂いさえする。庄野はピアノの蓋を開け、軽やかにドビュッシーの月の光を弾き始めた。 「ピアノを聴きたくてきたんじゃない
    にゃんこ [1,338]
  • クレイジーキャット 20

    教室に入り、着席し…授業をする為に教科書を入れようとして、ふっと手を止めた。 机の中に何かある。 一辺の紙切れ… 取り出してみると 俺を信じて 何があっても とだけ、書かれていた。 ハッと顔をあげ、連理を見る…と、連理は追い詰められた兎みたいな顔をして、何かを握りつぶす動作をした。 この紙をってことか? なぜ?俺はそれを小さく小さく折り畳み、鞄のポケットにしまった。 まるで…生き返ったようにふわり
    にゃんこ [1,097]
  • クレイジーキャット 19

    次の日、俺は寝れなかった体を引きずって学校へ向かった。 連理の後ろ姿を見ても 声を掛けられない自分がいた。 それでもやっぱり、と踏み出した途端 連理の横に並んだその男に気づいて…衝撃に胸を貫かれた。 連理と庄野。 軽く、自然そのものな動作で連理の肩を叩く。 仮面みたいな笑顔に、連理は初め戸惑い…それから、庄野が何かを囁いたあと微笑んだ。 俺は見つめているしかできなかった。 悔しい、とか悲しいとか…
    にゃんこ [1,018]
  • クレイジーキャット 18

    連理は結局、昼休みが終わってようやく帰ってきた。 顔つきはどこかボンヤリとして、髪は乱れていた。 俺は顔を背けた。 そして…連理は初めて…俺と「特別な関係」になって以来、初めて…俺に声をかけずに教室を出ていった。必ず一緒に帰っていたのに 一瞥もくれずに。 俺は悲しみよりもまず怒りが襲い、…時間が経つごとにやはり悲しみに移り変わっていった。 帰り道、静留と二人。 案外天然な静留はいつもと変わらない様
    にゃんこ [1,038]
  • クレイジーキャット 17

    次の授業、連理の姿はなかった。 俺は…わかっていた。 連理はアイツと一緒だ。 いいじゃないか、ともう一人の俺が笑う。 どうせ初めからあってないような関係…貸し借りで生まれた関係じゃないか。 俺は連理に借りを返した。連理はそれで、オシマイにした。 それだけだ、と声は言う。 けど、もう一人の俺は悲鳴をあげていた。 全身を針で刺されたような嫉妬の痛み。 今、連理とアイツが同じ場所に居るんだと思うと息さえ
    にゃんこ〜地震に負けないで頑張りましょう!〜 [1,076]
  • クレイジーキャット 16

    「いや、君との関係を彼に問い詰められたんだが…話すことはない、と言った途端に激昂してしまってね」煮詰めた砂糖のように甘い毒のある声。 連理は俺を睨んだ。 「お前、何してんの」俺は…首を振った。 庄野はいかにも困った、というように微笑んだ。 「仲が良すぎるのも困ったものだね。度がすぎる友情は…問題の種となる。気をつけなさい」それだけ言うと、廊下を悠然と歩み去っていった。 「どうしたんだ」戸惑うという
    にゃんこ [1,003]
  • クレイジーキャット 15

    俺は拳を強く握り、このお綺麗な顔に叩き込んでやりたい気持ちを押さえ込んでいた。 庄野は微笑んで、長い指をさりげなく俺の肩に強く食い込ませる。 獲物を捉えた獣みたいだ。その左手には結婚指輪がはめられていた。 俺は痛みに顔を歪めないよう細心の注意を払って呟いた。 「庄野先生、結婚してんですね」庄野は片眉を上げた。 それがどうした?ってわけだ。 「有名塾の社長の娘でね…金だけはある俗物さ。役には立ってく
    にゃんこ [972]
  • クレイジーキャット 14

    「やあ、吉川琉聖君」俺はピタリ、と足をとめ振り返った。 庄野碧。 この学校にきてから早、一週間。 まるで前からずっといたかのように馴染み、それでいていつまでも新鮮な存在。相変わらず上品なスーツを着て、優雅に微笑している俺は眉間を寄せないよう意識して見返した。 「なんすか」庄野はゆっくり近づき、俺の肩に手をかけた。 「安東君と付き合ってるのかな?」さらっと発っせられた言葉「付き合ってますよ、友達です
    にゃんこ [1,093]
 
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