官能小説!(スマートフォン版)

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ボーイズラブに含まれる記事が1120件見つかりました。

 
  • 僕の秘密?

    僕は沈黙に耐えれなくなり、チラっと青年の方を見た。 ドキっ…… その瞬間、僕の胸に高鳴った。 青年が僕を見つめていた。 …と言うよりも睨んでいた。 『あの…僕…』 「宇佐見広俊……」 僕が名乗ろうとした時、青年の低くて響きのよい声が遮った。 『え?』 「俺、捨て子だったから名前、園長が付けてくれた。朝昭(トモアキ)って言う。」 そう言いながら、どこか淋しげな表情をした。 〔この人も僕と同じな
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  • ライアー 27

    「あんたがいけないのよ…あたしは、本気だったのに…利用するだけして…」掠れた声で囁く影が、早川先生だと知ったのは随分あとだった。 このとき、僕にはその影が発した言葉は言葉として響かず、ただ、アキヒトの胸元に突き刺さるナイフを凝視していた。 どうなったんだろう。 どうなったんだっけ…? 僕の周りは騒然としていた 僕が救急車を呼んだらしい…覚えて、いないんだ。 ただ、ひたすらにアキヒトを支えていた。
    にゃんこ  [1,266]
  • ライアー 26

    無防備なアキヒトを僕は抱きしめた。 あの日、アキヒトがしてくれたみたいに。 背中を叩いた。 優しく、優しく。 「美恵子が俺の母さんだったら、俺もお前になれたのかな…」泣きながら、しがみつくアキヒトを泣きながら僕は支えた。 僕に、なりたかったの? だから僕には嘘がつけないの…もう一人の自分だから…? 「君は君だよ。君のままでいてよ。アキヒトがいないとつまらないよ…アキヒトがいないと寂しいよ」この世
    にゃんこ  [1,210]
  • ライアー 25

    「眠れないんだ。怖くて。目を閉じると俺はあの薄汚いアパートにいる。ケバい化粧した女が言うんだ…今度こそ本物の愛なの…必ず迎えにくるからそれまでの辛抱よ、愛してる愛してる愛してる…俺は泣きながら行かないでって叫ぶ。俺も連れてって、ねえって叫ぶ。女は振り返って、天使みたいに笑う。愛してる、だから待っててって…」「目が覚めて確かめる。柔らかいベッドにくるまれてる自分を。それから、また目を閉じる親父が殴
    にゃんこ  [1,134]
  • ライアー 24

    「突然すみません、僕、佐藤さんの親戚なんですけど…部屋番号わからなくなってしまったので申し訳ないですけど空けてもらえませんか?」インターホンに出た見知らぬ女性…おそらく主婦は、礼儀正しく困った様子の青年にすんなり扉を空けてくれた。 アキヒトはペロッと舌を出して 「許可がおりたぜ?」と言った。 看板を叩き割った少年そのままの笑顔で。 「本っ当に嘘つき」僕も笑って、エレベーターに乗る。 僕らは最上階
    にゃんこ  [1,270]
  • ライアー 23

    そして、過去は終わり、現在形になる。 高校三年の夏だ。 僕も大学受験で勉強に追われている。 アキヒトは日本最高峰の大学に挑むから家庭教師、有名塾、片っ端から勉強している。 それでも夏は綺麗だ。 ペンを置いて空を見上げればあの日の風が吹いてるみたいだ。 空き地はもうなくて、立派なマンションが建っている…変わらないものはないのかもしれない。 アキヒトに会いたい。 ふっと思った。 「よ」片手をあげて、
    にゃんこ  [1,112]
  • ライアー 22

    無性にあの、初めての夏に帰りたくなることがある。 あんなふうに無邪気に笑っていたアキヒトがいて、僕がいて。 僕らはつかず離れずな、微妙な位置にいた。 もうアキヒトがどんなことを裏でやっているのか把握出来なかった。 高校二年で生徒会長になった時も、中傷していた生徒に何かしたらしいことは解ったけど詳しく知りたいとは思わなかった。 アキヒトの望む幸せがその先に本当にあるなら、それでいいと思っていた。
    にゃんこ  [1,371]
  • ライアー 21

    押し付けられた唇。 舌が僕の唇を開こうとした時、ようやく我に返った。 「っにすんだよっ!!」突き飛ばされたアキヒトは面白そうに首を傾げた。 「キスだよ、キス。お前のことだから誰ともしたことねえんだろ?相手が女だろうが男だろうがやるこた同じ。俺と寝てみる?…悠…」僕は唇を拭いた。残る感触も全て拭った。 「お前、どうかしてる」「そうだな、教えてやる。あの日俺が血ヘド出るまで殴られたのはな?美恵子のせ
    にゃんこ  [1,590]
  • ライアー 20

    アキヒトは唇を歪めた。 「悠、俺がお前には何もしないと思ってるのか?調子に乗るなよ…俺にとってはお前も馬鹿な取り巻きも同じなんだぜ」僕は笑った。 「怖がると思う?お前の父さんに凄まれて、お前が死んでるんじゃないかって思った瞬間に比べたら怖くなんかないよ。僕にはお前の、お前が駆使してる力なんか通用しないよ。僕はお前に媚びはうらない。僕はお前が正しいと思えない。僕は…」アキヒトの、額が僕の額に押し付
    にゃんこ  [1,228]
  • ライアー 19

    「俺が始めてお前んち行ったときさ」ある日曜日。広々として高価な家具で彩られたアキヒトの新しい部屋で思い出したように話始めた。 「俺が言いかけてやめたことあっただろ?」僕は頷いた。 今とは全く違う、不器用でギクシャクした痩せっぽっちの少年。 「お前んちって、お前んちの匂いがする…そういいかけた」「匂い?」アキヒトは洒落たソファーに落ちつかな気に身を沈めてる僕のすぐ隣に腰を降ろした。 「うん。幸せな
    にゃんこ  [1,261]
 
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