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歩く、歩く 1

[1876]  にゃんこ  2010-07-23投稿
人生、何があるか解らない
俺はそれを体感していた。
ついこないだまで人生を謳歌していた学園のヒーローが刺されて植物人間になるという前代未聞の不祥事に見舞われた俺の学校。
密かに俺は興奮してしまった。
こんな事件に遠巻きながら参加しているなんて、と。
まるでドラマみたいだった
テレビで見たことのあるリポーターが俺たちを捕まえて聞く。

刺した早川と嘉納先輩のことを。

二人はどんな関係だった?
嘉納君はどんな生徒?

嘉納君がもとは施設出身だって本当?

学校は何も話すな、と通告していたけどそんなの守られるはずもない。
新学期そうそう、ということもあって浮き足だつ生徒たちの間で、情報を売る奴等は後をたたない。

そもそも嘉納先輩自体が、その存在がこんな事件がある前から伝説だったわけだから興奮もひとしおだ。
父親が前科ありで、虐待されていて施設で育つ。

にも関わらず努力で学年トップ…傲らず、清廉潔白で生徒会長を務める。
ルックスは端正、誰にでも優しい。

…嫌みな存在だ。

ネト充な俺からすれば現実のプリンスの不運は暗い喜びでしかない。

ああ…良くできてるよ。
本当

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